稲見 マコト2021年05月21日 23:16
今日はモノづくりでなく、マーケティングの側面の話をしますね。

よく言われる言葉ですが、どんなに良い製品でもそれが必要な人にその情報が届かなければ無いのと同じです。

Spoonとしては量産第3弾となるSasuTableですが、実は第1弾、第2弾で広告宣伝で思うように結果が出なかったので
同じ轍を踏まないよう今回は慎重に進めています。

販売方法や営業先はもちろんメディア戦略をずーっと模索し、
数ヶ月前からマーケティングについて関連の書籍やネットで情報を取り入れてコピーを考えたりUSP作りをしていましたが、一度プロのマーケターの話を聞こうと先月相談しました。

そこで、まずはすぐに始める事として「機能等の説明よりも製品の根本である幹となるコンセプトを明確にすべき」とアドバイスをもらい、以降1ヶ月ほどSasuTableの本質ついて深く考えてみました。

で、今日ある知人に思考の壁打ち相手になってもらっている時にやっと思い出しました。
何故、SasuTableを作ったか?


SasuTableを作るきっかけになったのは、2018年のフジロックでして。
フジロックでは毎年グリーンステージ後方に基地を作ってそこでまったりしている事が多いのですが、
椅子の横に小物等をちょい置き出来るテーブルが欲しいと思い、出発前にお盆に長めのペグを組み合わせた簡易なミニテーブルを作って持って行きました。
ペグを地面に刺して上にお盆を取り付けて使ってみると、これがめちゃめちゃ快適かつ便利で、
気づくとグリーンステージエリアを見渡しながら、これを製品化した際の機能とデザインを考え、その時すでに基本的な姿が頭の中で出来ていました。
(立っても座っても使える高さ調整、工具不要で地面に打ち込める構造、天板は持ち運びしやすいよう折り畳み式、天板の下に荷物を掛けられる)

で、フジロックから帰って翌日には早速試作品を作り始めて現在に至ります。

話を元に戻すと。
何故、SasuTableを作ったか?

それは

「自分がアウトドアで快適に過ごしたいから」そして「そんな快適な製品をみんなにも使って欲しい」

に辿り着きました。

これが製品の幹ってやつだなと。
高さ調整だの荷物かけられる等の機能は、枝葉ということです。

以降、これを軸に広告宣伝の角度と湯加減を決めていきます。


写真は、フジロック2018でデビューしたSasuTable試作品第1号です。