いわさきたかまさ2021年07月04日 20:20
こんばんは。かんとくのいわさきです。

本日ご紹介するのは、写真家の畠山直哉さんの写真論集「話す写真」(小学館)です。

彼はシュルレアリスムの流れを汲む大辻清司先生に師事した写真家です。都市と自然をテーマに写真作品を発表しています。日本を代表する写真家の1人です。

「話す写真」は、写真映像とは、作品とは何かを教えてくれる本です。畠山さんが撮った初期写真から、2010年くらいまでの仕事を語っています。

畠山さんは、2011年の3月11日に、陸前高田の生家を津波で流され、同時に母を亡くしています。わたしが畠山さんと出会ったのは2016年くらいのころでした。

畠山さんの、流された生家の跡にも行きました。
とても貴重なお話を聞けました。

わたしは、その頃、キヤノンの6Dというカメラでパチパチとスナップショットを撮影していました。この本の中には、大辻先生と学生時代の畠山さんのやりとりが書いてあります。

たしか、
パチパチ身近な好きなものを撮影しても、それは作品と呼べず、自分がすきなもののリストに過ぎない…
と、そんなことが書かれています。

おっしゃるとおり。簡単に撮れてしまうからこそ、どのように作品をつくっていくのかが問われます。その後、畠山さんとは個人的な交流もできて、今にいたるのですが…。

立派な作品をつくりたいとおもう今日このころです。