大堀相馬焼松永窯@世界遺産トークン2025年03月07日 11:39
【オーナーからの挨拶】
伝統を守り、革新を起こし、未来へつなぐ
こんにちは、大堀相馬焼松永窯の4代目当主、ガッチ株式会社代表取締役の松永武士です。フィナンシェの大堀相馬焼世界遺産トークンのページにお越しいただき、心より感謝申し上げます。
受け継がれる魂、革新する技
福島県が誇る伝統工芸「大堀相馬焼」を継承する松永窯の当主として、私は先人から受け継いだ伝統の技と精神を守りながらも、常に新たな価値創造に挑戦し続けています。代々受け継がれてきた技術と美意識を大切にしながら、現代の生活様式や感性に響く作品づくりに情熱を注いでいます。
困難を乗り越えて——震災からの再出発
松永窯は元々福島県浪江町にありましたが、2011年の東日本大震災と原発事故により、突如として帰宅困難区域に指定されました。先祖代々守ってきた窯と工房を離れるという苦渋の決断を強いられ、2014年、100km離れた福島県西郷村に新たな拠点を構えました。
気候も粘土質も異なる新天地での再出発は想像以上に困難を極めましたが、地域の方々の温かい支援と励ましに支えられ、徐々に新しいコミュニティに溶け込むことができました。この経験が私に商品開発や販売戦略の革新をもたらし、現在では中小企業や地域の伝統創生プロデュースという新たな活動領域も広がっています。
地域再生への情熱
私の活動は単なる家業の継承と発展にとどまりません。浪江町を含む浜通り地域の再生と、全国各地の地域活性化に全力で取り組んでいます。特に注力しているのは「関係人口・交流人口」の創出です。福島の復興プロセスで培った経験と知見を活かし、地域の魅力を掘り起こし、新たなつながりを生み出す活動を全国で展開しています。
記憶を遺産に——保存への決断
2023年3月、ついに浪江町の帰宅困難区域が解除されました。しかし私は新たな選択を迫られました——元の工房を公費解体するか、保存するかという決断です。
解除直前、犬童一心監督の映画ロケ地として松永窯が使用された際、監督から「これは残すべき」という言葉をいただきました。また、広島訪問時に原爆ドームから受けた深い感銘が私の心に問いかけました——「これは単なる廃墟ではなく、後世に伝えるべき記憶ではないか」と。
熟考の末、私は決断しました。しっかりとした基礎が残る店舗部分と窯場部分を「遺構」として保存し、未来へと伝えていくことを。これは単なる過去の記憶ではなく、未来への希望をつなぐ象徴となるはずです。
創造的遺産への挑戦
この遺構を核として、私たちは新たな地域づくりを進めています。単なる「負の遺産」ではなく、創造と再生の物語を紡ぐ「創造的遺産」として発展させ、将来的には日本遺産、そして世界遺産の認定を目指しています。
この挑戦には、志を同じくする仲間たちの力が不可欠です。私たちは今、新しい形のギルド(共同体)を形成し、伝統と革新が融合する未来の遺産を創造しようとしています。
共に創る未来へ
皆さま、どうか私たちの挑戦に共感し、この創造的な旅に加わっていただけませんか?
伝統は守るだけでは生き残れません。創造的に発展させ、次世代へとつないでこそ、真の価値が生まれます。大堀相馬焼の伝統と震災の記憶を、創造と希望の象徴として未来へ継承するこの挑戦に、どうかお力添えください。
共に新しい価値を創造し、未来への遺産を築いていきましょう。
心より皆さまのご支援をお願い申し上げます。
大堀相馬焼松永窯 四代目当主
ガッチ株式会社 代表取締役
松永 武士

伝統を守り、革新を起こし、未来へつなぐ
こんにちは、大堀相馬焼松永窯の4代目当主、ガッチ株式会社代表取締役の松永武士です。フィナンシェの大堀相馬焼世界遺産トークンのページにお越しいただき、心より感謝申し上げます。
受け継がれる魂、革新する技
福島県が誇る伝統工芸「大堀相馬焼」を継承する松永窯の当主として、私は先人から受け継いだ伝統の技と精神を守りながらも、常に新たな価値創造に挑戦し続けています。代々受け継がれてきた技術と美意識を大切にしながら、現代の生活様式や感性に響く作品づくりに情熱を注いでいます。
困難を乗り越えて——震災からの再出発
松永窯は元々福島県浪江町にありましたが、2011年の東日本大震災と原発事故により、突如として帰宅困難区域に指定されました。先祖代々守ってきた窯と工房を離れるという苦渋の決断を強いられ、2014年、100km離れた福島県西郷村に新たな拠点を構えました。
気候も粘土質も異なる新天地での再出発は想像以上に困難を極めましたが、地域の方々の温かい支援と励ましに支えられ、徐々に新しいコミュニティに溶け込むことができました。この経験が私に商品開発や販売戦略の革新をもたらし、現在では中小企業や地域の伝統創生プロデュースという新たな活動領域も広がっています。
地域再生への情熱
私の活動は単なる家業の継承と発展にとどまりません。浪江町を含む浜通り地域の再生と、全国各地の地域活性化に全力で取り組んでいます。特に注力しているのは「関係人口・交流人口」の創出です。福島の復興プロセスで培った経験と知見を活かし、地域の魅力を掘り起こし、新たなつながりを生み出す活動を全国で展開しています。
記憶を遺産に——保存への決断
2023年3月、ついに浪江町の帰宅困難区域が解除されました。しかし私は新たな選択を迫られました——元の工房を公費解体するか、保存するかという決断です。
解除直前、犬童一心監督の映画ロケ地として松永窯が使用された際、監督から「これは残すべき」という言葉をいただきました。また、広島訪問時に原爆ドームから受けた深い感銘が私の心に問いかけました——「これは単なる廃墟ではなく、後世に伝えるべき記憶ではないか」と。
熟考の末、私は決断しました。しっかりとした基礎が残る店舗部分と窯場部分を「遺構」として保存し、未来へと伝えていくことを。これは単なる過去の記憶ではなく、未来への希望をつなぐ象徴となるはずです。
創造的遺産への挑戦
この遺構を核として、私たちは新たな地域づくりを進めています。単なる「負の遺産」ではなく、創造と再生の物語を紡ぐ「創造的遺産」として発展させ、将来的には日本遺産、そして世界遺産の認定を目指しています。
この挑戦には、志を同じくする仲間たちの力が不可欠です。私たちは今、新しい形のギルド(共同体)を形成し、伝統と革新が融合する未来の遺産を創造しようとしています。
共に創る未来へ
皆さま、どうか私たちの挑戦に共感し、この創造的な旅に加わっていただけませんか?
伝統は守るだけでは生き残れません。創造的に発展させ、次世代へとつないでこそ、真の価値が生まれます。大堀相馬焼の伝統と震災の記憶を、創造と希望の象徴として未来へ継承するこの挑戦に、どうかお力添えください。
共に新しい価値を創造し、未来への遺産を築いていきましょう。
心より皆さまのご支援をお願い申し上げます。
大堀相馬焼松永窯 四代目当主
ガッチ株式会社 代表取締役
松永 武士
