Ruiko Monda
2024年07月16日 14:14
クラウドファンディング「自分の体と未来は僕たち、私たちが決める ケニアの若者が広める性教育を応援したい!」を開始しました🌞

ケニア西部のホマベイ郡では約3人に1人が10代の妊娠を経験しています。

早すぎる妊娠をした女の子の多くは、中絶を選択できず、出産をするケースが多いです。そうすると、十分な教育機会を失うことにより、将来安定した収入を得る機会が失われ、貧困の連鎖に陥ってしまいます。

早すぎる妊娠をする子どもたちを減らしたいー。
妊娠をきっかけに夢を諦めてほしくないー。
自分の人生を自分で選択してほしいー。

私たちはこんな思いから、2023年から「早すぎる妊娠を防ぐ事業(SRHR事業)」を開始しました。

私たちの現地での調査では早すぎる妊娠をするさまざまな背景と問題が見えてきました。なぜこうした事業が現地に必要なのか、現状を共有させてください。

地域には男性優位の価値観が根強く残っていることから、女性の地位が男性より低く見られがちです。そのため、男性に性交渉を迫られた際に「Noと言えない」ことがあります。また家計が苦しい女の子にプレゼントという名目でお金を渡し、性交渉を迫るケースもあります。

SRHR(性と生殖に関する健康と権利)についての知識を子どもたちがどんな風に学んでいるのかというと、小学校では理科の授業の中で、中学校では生物の授業の中で、受精や性感染症などの限定された知識を学んでいます。しかし具体的な妊娠・避妊の情報を学ぶ機会がありません。

実際に子どもたちに話を聞いてみると、「1回だけなら妊娠しない」や「コンドーム以外の避妊手段は知らなかった」という言葉が出てきていることから、子どもたちに正しい性教育が届いていないことが分かります。

そこで私たちは子どもたちが正しい性の知識を持ち、自分の行動を自分で決めることができるように子どもたちへの啓発活動を行っています。

この啓発活動にはユニークな点があります。それは、若者たちの中からこの啓発活動を行うリーダーを選出し、研修などを通して学んだリーダーがその他の子ども・若者たちへと啓発を行う点です。これまでの「活動レポート」や「アフリカひとこと写真便」のチャンネルでも子どもたちが活動する様子を発信してきました。

ケニアの若者たちが行う啓発だからこそ、地域の子ども・若者たちは興味を持って耳を傾け、効果的に知識を得たり行動を変えたりすることができるのです。

そこで、地域の大人たちが正しい妊娠・避妊の知識を子どもたちに伝えるのではなく、意欲のある地域の15~18歳の子どもたち21名をピア・エデュケーターとして選出、育成。
この1年間はピア・エデュケーターの育成を行い、子どもたちを中心に啓発活動を実施してきました。

次の1年間は、ピア・エデュケーターによる啓発活動や避妊具の配布などを続けることに加えて、子どもたちを守る大人たちへ啓発活動を届けていきます。

■ピア・エデュケーターによる啓発活動
■医療施設と連携した避妊具の配布支援
■子どもたちを守る地域の大人たちへ啓発活動
■行政や地域のステークホルダーとの連携強化、関係者会合の実施

クラウドファンディングの目標額は200万円。
ぜひぜひ、応援、ご支援をよろしくお願いします🙏
Campfireのユーザーアカウントをお持ちの方は、お気に入りだけでも大きな力になります!!
https://camp-fire.jp/projects/view/686813
自分の体と未来は僕たち、私たちが決める ケニアの若者が広める性教育を応援したい!
ケニアのホマベイ郡は国内の中でも、2番目に10代の妊娠率が高い地域です。「自分の体と未来を、自分で決められるようになるために。」21名の若者をピア・エデュケーターとして育成し、彼らを通して子どもたちに啓発活動を行っています。今年は、子どもたちだけではなく、大人たちへの啓発活動も開始します!