SEACLIFF 熱海蒸溜所2024年11月10日 13:54
今回First batchとして発売したSEACLIFF STANDARDは、6種類のスピリッツを作り出し、それぞれの配合比率を変えてブレンドするという手法を取り入れました。

1 コアジン
伝統的なロンドンドライジンを軸に橙やレモンの香りを閉じ込めた、「熱海ドライジン」をイメージして作りました。橙のビター感を残しつつ、フィニッシュにフルーティーな余韻を残すよう仕立てました。

2 シトラス
熱海のオレンジをイメージし、熱海のセミノール、橙、レモンをブレンド、伊豆山の天然ハチミツを加えました。香りからオレンジフレーバーを感じるように作りました。

3 フローラル
心地よい花の香りを包んでくれるように、レモンバーベナを主体に、エルダーフラワー、カモミール、ラベンダーなどを合わせました。レモングラスは地元産のフレッシュを、レモンバーベナはフレッシュから蒸留所で丁寧に乾燥させたものを使用しました。

4 ハーバル
芝生の中に顔を埋めたような草と土の香り、ほのかに香る爽やかなメントール、三島・落合農園のフレッシュスペアミント、イエルバブエナを合わせて作りました。ヨモギやセージなども入っています。

5 ビャクシン
ビャクシンとは、ジンの主原料となるジュニパーベリーと同じ種属で、日本版ジュニパーベリーと言われています。伊豆最古の神社・白濱神社にある天然ビャクシンを特別に許可をいただき使用させていただくことになりました。樹⽊の⾼位置に実っている天然ビャクシンは⼀度の収穫で少量しか採取できず、収穫してからすぐに洗浄、乾燥に40時間以上、浸漬3日間、少量ずつ3回に分けてしか蒸留できないので、出来上がりまで長い道のりです。森林の香りを感じるよう仕立てることができたと思います。

6 ハバノリ
1月〜2月の真冬の時期に、岩場から⼿掴みで採取していく希少なハバノリは、採ってからすぐに天⽇⼲しで乾燥させ、1枚1枚丁寧に炙って仕上げています。磯の香りがつまっています。


そして、
橙の瑞々しいシトラスの⾹り、ビター感がありながらフィニッシュではフルーティーな余韻を残し、ほのかに奥の方に感じるハーバルやフローラル、そして海藻の“旨み”がほんのり香る味わいを目指し、ブレンド比率を調整しました。

全部で21種類のボタニカルを使用しています。