日本パデル協会2025年10月24日 08:38
FIPランキング制度刷新:2024年の新システムとは?
こんにちは!日本パデル協会のFiNANCiE担当の川口です。
今回は「FIPランキング制度刷新」について語っていきたいと思います。
■背景と改訂の狙い
まず前提として、FIP はこれまで「Premier Padel(旧 WPT 吸収後の上位ツアー)」と「CUPRA FIP Tour(従来の FIP Tour)」の双方を対象にした統一ランキング制度を整備しており、2024年においてさらに明確化・最適化を図るための改訂を発表しています。
改訂の主な目的としては次のような点が挙げられています。
・トーナメント格の整合性(上位大会と下位大会でのポイント比率を明確化)
・選手保護と参入機会の両立(強者が急激に落ちないようにしつつ、新興選手にも道を開く設計)
・安定性・連続性の確保(52 週間サイクル制、ポイント防衛制度の明文化)
・ツアーカレンダーとの整合性(大会数・大会格・スケジュール変動との整合)
・これらを踏まえて、改訂点を「ポイント配分」「対象大会(格付)」「年間スケジュール・ポイント有効期間」の順で見ていきます。
■ポイント配分(新制度の主な変更点)
ベスト22結果方式の継続:
・2024年以降も、プレーヤーの 22試合分のうち上位22結果(最高成績) をその年のランキングポイントとして用いる方式が採用されています。
・つまり、年間すべての大会を対象とせず、出場数が多くても “良い成績” を優先する形式です。
これは従来方式から継続しています。
ポイント表の再構成(2024〜2025 連続改訂):
2024年改訂時点と、2025年以降にも適用される改訂案が発表されていますので、両者を対比しながら整理します。
2024 年時点での改訂(FIP 発表 “New Points Table Breakdown”):
・FIP は “新しいポイント表”(ranking points table breakdown)を 2024 年シーズン向けに発表。
・具体的数値例(2024年時点)⇩
トーナメント格 / 成績 / 優勝ポイント / 準優勝ポイント / 備考
FIP Platinum / 200点 / 120点 / 従来より優勝点を引き上げた例(あるいは強化案)
FIP Finals / 185 点 / — / シーズン終了時の最終大会(FIP Tour 系)での順位に対する付与点数。
FIP Gold / 125 点 / 75 点 / Gold 格大会の勝者・準優勝者へのポイント。
FIP Star / 62 点 / — / Star 格大会(中級クラス)での優勝点数例。
FIP Rise / 31 点 / — / Rise(昇格クラス)大会での優勝点数例。
FIP Promotion / 15 点 / — / 最下位クラス(Promotion)での優勝点数例。
これらの数値は「仮定値/案」として示された部分もあり、すべての大会でこの倍率が適用されるわけではありません。
・さらに、Premier Padel 系列(Major, P1, P2, Tour Finals)においてもポイント配分が明確化されています。
例えば…
・Major(4大会):優勝 2,000 点、準優勝 1,200 点
・Premier Tour Finals(シーズン終盤の最終大会):優勝 1,500 点
・P1:優勝 1,000 点、準優勝 600 点
・P2:優勝 500 点、準優勝 300 点
ただし、この P2 の優勝点 500 点という設定は、2025 年改訂後に P2 → 600 点として引き上げられる案も出されています。
2025 年以降の改訂案(新制度案):
「FIP and Premier Padel announce new 2025 ranking points and tournament criteria」の発表により、2025年から実施される新ポイント体系が示されています。
主な特徴は次の通りです。
・CUPRA FIP Tour 側で大会カテゴリを Bronze / Silver / Gold / Platinum の 4 区分に簡略化(従来の Star / Rise / Promotion などを整理)
・各カテゴリ優勝者へのポイント割り当て例(2025 年案)⇩
カテゴリ / 優勝ポイント / 備考
FIP Platinum / 300 点 / 従来より大幅アップ案
FIP Gold / 150 点 / 中位カテゴリへの付与例
FIP Silver / 80 点 / 新カテゴリ導入案としての中間値
FIP Bronze / 40 点 / 下位カテゴリとしての最低ライン案
CUPRA FIP Finals(FIP Tour 最終大会)/ 225 点 / 決勝大会優勝者に対して付与案
・また、Premier Padel 系列大会においても、P2 格大会の優勝ポイントを 600 点へ引き上げや、初戦ラウンドへのポイント付与強化、予選段階のポイント割り当ての明文化といった強化案が含まれています。
・ただし、Major / P1 / Tour Finals のトップ大会におけるポイントは従来通り維持される案とされています。
要するに、2025年からはより単純明快なカテゴリ体系+下位大会ポイントの底上げを図る傾向があります。
加点制度・ボーナスポイント(Upset ボーナス):
2024年改訂(または改訂案)では、強い相手を破った場合に追加ポイントを与える「ボーナス制度」も導入されています。
具体的には…
・Major 大会において、ランキング上位 8 組を破った組には +30 点 などのボーナス付与。
・P1 大会において、トップ 8 組を破った場合に +20 点 等のボーナス。
・P2 大会では、トップ 4 組を破った場合に +15 点 等のボーナス。
この制度は「格下のペアにも大番狂わせを起こす余地を与える」インセンティブとして機能します。
■対象大会および大会格付けの変化
ランキング制度刷新は、そのまま大会格付け(トーナメント・カテゴリ体系)にも影響を与えています。
トップ層:Premier Padel(旧 WPT 統合後の上位ツアー):
・Premier Padel(通称 QATAR AIRWAYS PREMIER PADEL Tour)大会は、従来から Major / P1 / P2 / Tour Finals といった格付けで運営されており、2024 年時点でこの構成が採用されています。
・2025 年改訂案でも、Major / P1 / P2 / Finals 区分そのものは残しつつ、P2 のポイント引き上げや予選ラウンドへのポイント配分、初戦ポイントの付加強化などが加えられる予定です。
・また、2024年には Tour Finals(シーズン終了時の最終イベント)が設置され、優勝者に 1,500 点を付与するフォーマットが採用されました。
下位層:CUPRA FIP Tour(従来の FIP Tour 系):
・従来の FIP Tour は複数カテゴリ(Platinum, Gold, Star, Rise, Promotion)という多階層体系を持っていました。
・2025 年以降、新制度案ではこれらを Platinum / Gold / Silver / Bronze の 4 階層に再構成する案が提示されています。
・この再構成に伴い、各階層のポイント水準も上方調整される見込みです(前述の 300 / 150 / 80 / 40 点案など)
・また、FIP Finals(CUPRA FIP Tour の最終決定戦)という大会も独立してポイントを付与する方式が引き続き残される案が示されています(225 点優勝案など)
対象大会の範囲:
・ランキング対象となる大会は、Premier Padel 大会 + CUPRA FIP Tour 大会 の両方。これにより、上位大会だけでなく、下位ツアーの成果もランキングに反映される構成です。
・一部大会(特に小規模な国内イベントなど)はランキング対象外となる場合があり、FIP 認定大会ラベルが付くもののみ対象となるルールが明確化されつつあります。
■年間スケジュール・ポイント有効期間・防衛制度
改革されたランキング制度には、時間軸・ポイント寿命などスケジュール上のルールも含まれています。
ポイント有効期間:52 週間サイクル
・FIP では 52 週間サイクル(1 年) 制度を採用し、取得されたポイントは時間経過とともに失効する(または更新が必要)仕組みとなっています。
・特定の週に獲得したポイントは、翌年の同週まで保持され、同週に再び大会参加してより高成績を収めれば “防衛(更新)” できる。成績が下回るとポイントが減少する。
・新制度では、Major 大会のポイント防衛週を明確化する案も出されています。たとえば、2024年の Major 大会で獲得したポイントは、2025年の同時期の Major で防衛されるようスケジュール調整がなされます。
■ポイント除外・更新の処理
・過去 52 週間以前のポイントは、翌年の同週終了時点で自動的に除外または更新対象になります。
・選手がその週に適切な大会に出場しなかった場合、自動的にその当該ポイントが失われ、代替としてその選手の “次に良い成績” が代入されます。
■年末総決算とシーズン終結大会
・2024年から、Premier Padel の Tour Finals(シーズン終了大会) が導入され、優勝者に 1,500 点が付与される方式が定着。
・FIP Tour 側でも FIP Finals(CUPRA FIP Tour 最終決定戦) のような大会が設けられており、これに対してランキングポイントを付与する方式が維持または強化。
・2025年以降は “World Cup Pairs”(ペア別世界大会)新設案もあり、勝者に 2,000 点、準優勝に 1,200 点が与えられる案が公表されています。
■スケジュール変化・大会数調整
・FIP は大会数・大会格の見直しを行っており、ツアー全体の年間スケジュールに対して改訂が検討されています。
・特に CUPRA FIP Tour 側では、より国際展開を意識した大会地域拡大、ポイント強化、カテゴリ調整による大会間格差是正などが見込まれています。
・例えば、P2 格大会の優勝ポイントの引き上げ(2024年 500 → 2025年案 600)などがその例です。
■「新制度」導入によるメリット・課題・展望
利点・期待
1. 構造の明朗化
大会カテゴリやポイント水準が簡略化・明確化され、選手やファンにとって理解しやすくなる。
2. 参入の道が広がる
下位カテゴリ(Bronze, Silver 等)にも十分なポイントを割り当てることで、新興選手にも成績でランキングを上げていくチャンスが拡大。
3. 安定性と競争性の両立
52 週間サイクル制+防衛ルールにより、ランキングの上下変動に合理性をもたせつつ、過去の成績が過度に残ることを防止。
4. 大会主催側・ツアー構成の最適化
より適正な大会数・格付け配置が可能になり、ツアー全体の調和と持続可能性を高める。
■今後の展望
2025~2026年以降の制度運用を通じて、さらなる改善や調整(たとえば階層間ポイント比率の再調整、ボーナス制度の見直し、予選ラウンドポイントの最適化など)が行われる可能性があるかもしれません。
また、新たな大会(World Cup Pairs 等)導入によって、ランキングに与えるインパクトがさらに大きくなる見込みです。
そして、世界各地での大会拡大との整合性を図るため、地域別ポイント補正や地域大会比重の見直しなども検討されるかもしれません。
こんにちは!日本パデル協会のFiNANCiE担当の川口です。
今回は「FIPランキング制度刷新」について語っていきたいと思います。
■背景と改訂の狙い
まず前提として、FIP はこれまで「Premier Padel(旧 WPT 吸収後の上位ツアー)」と「CUPRA FIP Tour(従来の FIP Tour)」の双方を対象にした統一ランキング制度を整備しており、2024年においてさらに明確化・最適化を図るための改訂を発表しています。
改訂の主な目的としては次のような点が挙げられています。
・トーナメント格の整合性(上位大会と下位大会でのポイント比率を明確化)
・選手保護と参入機会の両立(強者が急激に落ちないようにしつつ、新興選手にも道を開く設計)
・安定性・連続性の確保(52 週間サイクル制、ポイント防衛制度の明文化)
・ツアーカレンダーとの整合性(大会数・大会格・スケジュール変動との整合)
・これらを踏まえて、改訂点を「ポイント配分」「対象大会(格付)」「年間スケジュール・ポイント有効期間」の順で見ていきます。
■ポイント配分(新制度の主な変更点)
ベスト22結果方式の継続:
・2024年以降も、プレーヤーの 22試合分のうち上位22結果(最高成績) をその年のランキングポイントとして用いる方式が採用されています。
・つまり、年間すべての大会を対象とせず、出場数が多くても “良い成績” を優先する形式です。
これは従来方式から継続しています。
ポイント表の再構成(2024〜2025 連続改訂):
2024年改訂時点と、2025年以降にも適用される改訂案が発表されていますので、両者を対比しながら整理します。
2024 年時点での改訂(FIP 発表 “New Points Table Breakdown”):
・FIP は “新しいポイント表”(ranking points table breakdown)を 2024 年シーズン向けに発表。
・具体的数値例(2024年時点)⇩
トーナメント格 / 成績 / 優勝ポイント / 準優勝ポイント / 備考
FIP Platinum / 200点 / 120点 / 従来より優勝点を引き上げた例(あるいは強化案)
FIP Finals / 185 点 / — / シーズン終了時の最終大会(FIP Tour 系)での順位に対する付与点数。
FIP Gold / 125 点 / 75 点 / Gold 格大会の勝者・準優勝者へのポイント。
FIP Star / 62 点 / — / Star 格大会(中級クラス)での優勝点数例。
FIP Rise / 31 点 / — / Rise(昇格クラス)大会での優勝点数例。
FIP Promotion / 15 点 / — / 最下位クラス(Promotion)での優勝点数例。
これらの数値は「仮定値/案」として示された部分もあり、すべての大会でこの倍率が適用されるわけではありません。
・さらに、Premier Padel 系列(Major, P1, P2, Tour Finals)においてもポイント配分が明確化されています。
例えば…
・Major(4大会):優勝 2,000 点、準優勝 1,200 点
・Premier Tour Finals(シーズン終盤の最終大会):優勝 1,500 点
・P1:優勝 1,000 点、準優勝 600 点
・P2:優勝 500 点、準優勝 300 点
ただし、この P2 の優勝点 500 点という設定は、2025 年改訂後に P2 → 600 点として引き上げられる案も出されています。
2025 年以降の改訂案(新制度案):
「FIP and Premier Padel announce new 2025 ranking points and tournament criteria」の発表により、2025年から実施される新ポイント体系が示されています。
主な特徴は次の通りです。
・CUPRA FIP Tour 側で大会カテゴリを Bronze / Silver / Gold / Platinum の 4 区分に簡略化(従来の Star / Rise / Promotion などを整理)
・各カテゴリ優勝者へのポイント割り当て例(2025 年案)⇩
カテゴリ / 優勝ポイント / 備考
FIP Platinum / 300 点 / 従来より大幅アップ案
FIP Gold / 150 点 / 中位カテゴリへの付与例
FIP Silver / 80 点 / 新カテゴリ導入案としての中間値
FIP Bronze / 40 点 / 下位カテゴリとしての最低ライン案
CUPRA FIP Finals(FIP Tour 最終大会)/ 225 点 / 決勝大会優勝者に対して付与案
・また、Premier Padel 系列大会においても、P2 格大会の優勝ポイントを 600 点へ引き上げや、初戦ラウンドへのポイント付与強化、予選段階のポイント割り当ての明文化といった強化案が含まれています。
・ただし、Major / P1 / Tour Finals のトップ大会におけるポイントは従来通り維持される案とされています。
要するに、2025年からはより単純明快なカテゴリ体系+下位大会ポイントの底上げを図る傾向があります。
加点制度・ボーナスポイント(Upset ボーナス):
2024年改訂(または改訂案)では、強い相手を破った場合に追加ポイントを与える「ボーナス制度」も導入されています。
具体的には…
・Major 大会において、ランキング上位 8 組を破った組には +30 点 などのボーナス付与。
・P1 大会において、トップ 8 組を破った場合に +20 点 等のボーナス。
・P2 大会では、トップ 4 組を破った場合に +15 点 等のボーナス。
この制度は「格下のペアにも大番狂わせを起こす余地を与える」インセンティブとして機能します。
■対象大会および大会格付けの変化
ランキング制度刷新は、そのまま大会格付け(トーナメント・カテゴリ体系)にも影響を与えています。
トップ層:Premier Padel(旧 WPT 統合後の上位ツアー):
・Premier Padel(通称 QATAR AIRWAYS PREMIER PADEL Tour)大会は、従来から Major / P1 / P2 / Tour Finals といった格付けで運営されており、2024 年時点でこの構成が採用されています。
・2025 年改訂案でも、Major / P1 / P2 / Finals 区分そのものは残しつつ、P2 のポイント引き上げや予選ラウンドへのポイント配分、初戦ポイントの付加強化などが加えられる予定です。
・また、2024年には Tour Finals(シーズン終了時の最終イベント)が設置され、優勝者に 1,500 点を付与するフォーマットが採用されました。
下位層:CUPRA FIP Tour(従来の FIP Tour 系):
・従来の FIP Tour は複数カテゴリ(Platinum, Gold, Star, Rise, Promotion)という多階層体系を持っていました。
・2025 年以降、新制度案ではこれらを Platinum / Gold / Silver / Bronze の 4 階層に再構成する案が提示されています。
・この再構成に伴い、各階層のポイント水準も上方調整される見込みです(前述の 300 / 150 / 80 / 40 点案など)
・また、FIP Finals(CUPRA FIP Tour の最終決定戦)という大会も独立してポイントを付与する方式が引き続き残される案が示されています(225 点優勝案など)
対象大会の範囲:
・ランキング対象となる大会は、Premier Padel 大会 + CUPRA FIP Tour 大会 の両方。これにより、上位大会だけでなく、下位ツアーの成果もランキングに反映される構成です。
・一部大会(特に小規模な国内イベントなど)はランキング対象外となる場合があり、FIP 認定大会ラベルが付くもののみ対象となるルールが明確化されつつあります。
■年間スケジュール・ポイント有効期間・防衛制度
改革されたランキング制度には、時間軸・ポイント寿命などスケジュール上のルールも含まれています。
ポイント有効期間:52 週間サイクル
・FIP では 52 週間サイクル(1 年) 制度を採用し、取得されたポイントは時間経過とともに失効する(または更新が必要)仕組みとなっています。
・特定の週に獲得したポイントは、翌年の同週まで保持され、同週に再び大会参加してより高成績を収めれば “防衛(更新)” できる。成績が下回るとポイントが減少する。
・新制度では、Major 大会のポイント防衛週を明確化する案も出されています。たとえば、2024年の Major 大会で獲得したポイントは、2025年の同時期の Major で防衛されるようスケジュール調整がなされます。
■ポイント除外・更新の処理
・過去 52 週間以前のポイントは、翌年の同週終了時点で自動的に除外または更新対象になります。
・選手がその週に適切な大会に出場しなかった場合、自動的にその当該ポイントが失われ、代替としてその選手の “次に良い成績” が代入されます。
■年末総決算とシーズン終結大会
・2024年から、Premier Padel の Tour Finals(シーズン終了大会) が導入され、優勝者に 1,500 点が付与される方式が定着。
・FIP Tour 側でも FIP Finals(CUPRA FIP Tour 最終決定戦) のような大会が設けられており、これに対してランキングポイントを付与する方式が維持または強化。
・2025年以降は “World Cup Pairs”(ペア別世界大会)新設案もあり、勝者に 2,000 点、準優勝に 1,200 点が与えられる案が公表されています。
■スケジュール変化・大会数調整
・FIP は大会数・大会格の見直しを行っており、ツアー全体の年間スケジュールに対して改訂が検討されています。
・特に CUPRA FIP Tour 側では、より国際展開を意識した大会地域拡大、ポイント強化、カテゴリ調整による大会間格差是正などが見込まれています。
・例えば、P2 格大会の優勝ポイントの引き上げ(2024年 500 → 2025年案 600)などがその例です。
■「新制度」導入によるメリット・課題・展望
利点・期待
1. 構造の明朗化
大会カテゴリやポイント水準が簡略化・明確化され、選手やファンにとって理解しやすくなる。
2. 参入の道が広がる
下位カテゴリ(Bronze, Silver 等)にも十分なポイントを割り当てることで、新興選手にも成績でランキングを上げていくチャンスが拡大。
3. 安定性と競争性の両立
52 週間サイクル制+防衛ルールにより、ランキングの上下変動に合理性をもたせつつ、過去の成績が過度に残ることを防止。
4. 大会主催側・ツアー構成の最適化
より適正な大会数・格付け配置が可能になり、ツアー全体の調和と持続可能性を高める。
■今後の展望
2025~2026年以降の制度運用を通じて、さらなる改善や調整(たとえば階層間ポイント比率の再調整、ボーナス制度の見直し、予選ラウンドポイントの最適化など)が行われる可能性があるかもしれません。
また、新たな大会(World Cup Pairs 等)導入によって、ランキングに与えるインパクトがさらに大きくなる見込みです。
そして、世界各地での大会拡大との整合性を図るため、地域別ポイント補正や地域大会比重の見直しなども検討されるかもしれません。