日本パデル協会2025年10月09日 14:39
最もパデルコートが多い国ランキング:

世界のパデルを牽引する国々

~驚異のコート数が示すパデル大国の現状

こんにちは!日本パデル協会のFiNANCiE担当の川口です。

今回は「パデルコート数が多い国ランキング」を書いていこうと思います。

パデルコート数が多い=人気がある国という何よりもの証拠になりますので、世界中で人気が急上昇している結果を実感してもらえると思います。

■世界のパデルコート事情

近年、世界中で爆発的な成長を遂げているパデル。

その人気を測る上で最も明確な指標の一つが、パデルコートの数です。

コート数はその国における競技人口の多さ、そしてパデルというスポーツが社会にどれだけ浸透しているかを如実に物語っています。

2024年現在、世界のパデルコートの総数は60,000コート以上に達すると推計されており、70,000コートあるのでは?というデータもあるほど、詳細なデータが集められないほどに成長しております。

この驚異的な成長は、パデルがもはや一部のプレイヤーだけが楽しむニッチなスポーツではなく、グローバルなスポーツインフラとして確立されつつあることを示しています。

今回は、世界のパデルコートを牽引するトップ国々をランキング形式でご紹介し、それぞれの国がなぜパデル大国となったのか?を詳しく解説します。

■パデルコートが多い国トップ5ランキング

1位:スペイン

コート数:17,000コート以上

スペインはパデルの事実上の発祥国であり、その圧倒的なコート数で世界のトップに君臨しています。

もともとアルゼンチンで考案されたパデルですが、スペインが本格的な普及の舞台となりました。

国内のクラブや住宅地、公共施設などあらゆる場所にコートが設置されており、テニスよりも競技人口が多いとも言われています。

プロツアーである「ワールドパデルツアー」もスペインが主な拠点となっており、このスポーツが文化として深く根付いていることが最大の理由です。

2位:イタリア

コート数:9,000コート以上

イタリアはパデルの「爆発的な成長」を象徴する国です。

2019年時点ではわずか1,800面ほどだったコート数が、わずか数年で9,000コートを超えるまでに急増しました。

これは、イタリア国民のラケットスポーツへの関心の高さと、パデルが持つ社交性が相まって、急速に浸透した結果です。

特に、ローマやミラノなどの大都市圏で次々とクラブがオープンし、多くの人々がパデルを始めています。

3位:アルゼンチン

コート数:7,000コート以上

アルゼンチンはパデルが生まれた国です。

1969年にメキシコで考案された後、アルゼンチン人実業家によって導入され、急速に人気が拡大しました。

特に1990年代には大ブームとなり、現在もテニス人口をはるかに上回る競技人口を誇ります。

アルゼンチンのプレーヤーは、その独特なプレースタイルと戦略性で知られ、長らく世界のトッププレーヤーを輩出してきました。

南米大陸でのコート数は1位を確立しており、パデルが国民的なスポーツであることが伺えます。

4位:スウェーデン

コート数:4,200コート以上

スウェーデンのパデルブームは、北欧地域における特異な事例です。

2019年まではほとんど知られていなかったパデルが、わずか数年で4,000コートを超える建設がされるまでに成長しました。

その背景には、冬が長く屋内スポーツの需要が高いこと、そして著名な元プロサッカー選手ズラタン・イブラヒモビッチなどの有名人がパデルクラブを設立したことなどが挙げられます。

経済的な豊かさも、高額なパデルコート建設を後押ししました。

5位:オランダ

コート数:2,400コート以上

5位以下になると、各国のコート数は接戦になります。

オランダはコート数こそ上位国には及びませんが、その成長率が非常に高い国として注目されています。

サッカーやサイクリングが盛んな国でしたが、パデルは新たなスポーツの選択肢として若者を中心に急速に広がりました。

特に、テニスやフィットネスジムなど既存のスポーツ施設に併設される形でコートが増加しており、今後のさらなる成長が期待されております。

■日本の現状と今後の展望

上記のトップ5には含まれませんが、日本でもパデルのコート数は着実に増加しています。

2025 年現在、国内のパデルコート数は50面以上に達しました。

パデルシーンでは「50コートの法則」というものが存在しておりまして、50コートを超えた後から急速に拡大していく…という世界中の例があります。

日本も遂にこの50コートに到達しましたので、後は飛躍的に伸びるタイミングを待つだけとなり、カウントダウン状態に入りました。

日本のコート数はまだ欧米諸国と比べると少ないですが、その成長率は非常に高く、今後も全国各地でコートが新設されることが予想されます。

特に、日本はアジア競技大会の開催国として、パデルの普及に力を入れています。

2026年の愛知・名古屋アジア競技大会でパデルが正式競技となれば、日本国内での認知度が飛躍的に向上し、さらなるコート数増加につながるでしょう。

■まとめ:コートの数が示すパデルの未来

パデルコートの数は、単なる数字ではありません。

それは、パデルというスポーツが社会に受け入れられ、経済的なインフラとして確立されている証です。

トップに位置するスペインやアルゼンチンは、パデル文化が根付いた成熟した市場であり、イタリアやスウェーデンのような急成長国は、パデルの持つ世界的な潜在能力を示しています。

このランキングは、パデルが今後も世界中で成長し続けることを示唆しています。日本のパデル愛好家として、私たちはこの成長を喜び、パデルがいつか世界中で最も親しまれるスポーツになる日を心待ちにせずにはいられません。