日本パデル協会2025年08月14日 15:46
「世界パデルレポート2024:パデルの世界的成長と未来」

こんにちは日本パデル協会です。

今回は、2024年に発表された世界のパデルシーンのレポートについてふれてみたいと思います。

国際パデル連盟(FIP)が発行した「ワールドパデルレポート2024」によると、パデルは近年前例のない世界的成長を遂げており、新しい時代に突入しております。

2023年は、欧州競技大会でパデルが初めて歴史的なデビューを果たし、オリンピック競技としての夢に一歩近づくなど、画期的な1年となりました。

■驚異的な参加者数とインフラの拡大

パデルは世界中で約3,000万人のアマチュアプレーヤーを擁しており、そのうち約2%の60万人が連盟に登録している競技プレーヤーです。

アマチュアプレーヤーの半数以上が週に一度以上プレイしており、その熱狂ぶりがうかがえます。

特にヨーロッパはパデルの中心地であり、アマチュアプレーヤーの59%が集中し、世界のパデルコートの70%を占める42,600コート以上が存在しております。

ヨーロッパ以外では、南米が23%、アジアが6.4%、アフリカが4.3%と続き、各大陸で着実に普及が進んでいます。

クラブとコートの数も急増しています。

2024年初頭には、世界のパデルコート数が60,000コートを超えました。

スペインを除いたヨーロッパ諸国では、その成長率は6倍にも達しています。

クラブと宿泊施設の数は世界全体で19,800施設を超え、パデルがプレイできる国と地域は2021年の約90ヵ国から130ヵ国に増加しました。

これは世界の約3分の2の国々でパデルがプレイされているということになります。

また、パデルは女性にも非常に人気があるスポーツで、アマチュアの40%が女性プレイヤーです。

■プロフェッショナルな競技とランキングの統合

パデルのプロ化も急速に進んでいます。

FIPは、プロツアーであるプレミア・パデルを設立し、旗艦イベントである「CUPRA FIP TOUR」を強化することで、若手からプロの選手まで質の高い競技と機会を提供しています。

2022年に始まったプレミア・パデルは、2024年には25の男女混合大会を5大陸18か国で開催されました。

これにより、パデルは新たな市場を開拓し、世界的な成長をさらに加速させています。

また、FIPは男女プロ選手のための単一かつ統一されたFIPランキングを確立しました。

2023年には、72か国から4,874人のプロ選手がこのランキングに名を連ね、そのうち3,512人が男性、1,362人が女性でした。

トップランキング選手のうち61%はヨーロッパ出身であり、特に男性では57%、女性では72%と、ヨーロッパが圧倒的な存在感を示しております。

■若手選手の台頭と未来への展望

パデルの未来を担う若手選手の育成も進んでいます。

FIPは14歳以下、16歳以下、18歳以下のユース向けサーキット「FIP PROMISES」を創設しました。

2023年には、15か国から1,209人のジュニア選手がFIPジュニアランキングに登録されました。

特筆すべきは、FIPトップランキング200に入る選手の約50%が25歳未満であることです。

このことは、若い才能が次々と台頭している何よりもの証拠で、女性選手では33歳以上の年齢層が男性よりも高い割合を占めており(21%対7.5%)、年齢層が広範にわたることも特徴です。

■結論

「ワールドパデルレポート2024」は、パデルが世界的なスポーツとして着実に飛躍的に成長していることをデータとして発表されました。

プレイヤー人口・コート数・国際大会の増加は、パデルが単なる流行ではなく永続的な成長を遂げていることを裏付けています。

FIP会長のルイージ・カッラーロ氏が述べるように、この「パデルの新時代」への移行は、選手・審判・コーチ・運営者・そして各国の連盟の協力的な努力によって可能になりました。

パデルの未来は明るく、さらなる夢と目標を追い求めることで、今後もその進化は続いていくでしょう。

実は、日本も海外に遅れることなく着実に成長しております。

2025年5月、遂に日本でも50コートを突破しました!

実は、パデルの世界では「50コートの法則」というものが存在しており、50コートを越えた瞬間に比較的に成長するという他国の成功例がいくつもあるんです!

そのステージに遂に日本も到達したということになります。

今後もパデル普及のために尽力してまいりますので、今後とも応援よろしくお願いいたします!