三浦 優希2022年03月03日 15:38
○変な謙遜はやめる
みなさんこんにちは!今日は、とある本を読んでいた中で出てきた一説について考えていこうと思います。
出てきたセリフは、これ。
//////////
「だけど、仕方ないよ。自分で決めたんだもん。そうそう、私、これで楽になったんだ」
軽やかな口ぶりで教えてくれる。
「人から『大変ですね』って言われるたびにさ、本当は楽しいことでも謙遜して見せなきゃいけない時ってよくあって」
「うん。なんとなく、わかる」
「『そーなんですよ。すごく大変で』って、向こうに合わせて答えてた。そしたらある時、その場に黒木さんが同席してて。あの人が私に言ったの。『でもそれ、自分で決めたんだろう?』って」
「へぇ」
確かに、彼が言いそうなことだ。
「黒木さん、呆れたように言うわけ。それで、気付いた。あー、私、何を本心でもないこと並べて、この人に軽蔑されちゃってるんだろうって。それから少し、楽になったよ。選んだのは私だし、決めたのも私。変な謙遜はもうやめる」
////////
これは、辻村深月さんが書かれた「スロウハイツの神様」という本にでてくる一節です。
この本は、小説家や演出家、漫画家などが集まるアパートメント「スロウハイツ」でのそれぞれの人物の関わりが描かれているとっても面白い作品なんですが、そのスロウハイツの管理人兼住人であり、売れっ子脚本家の赤羽環(たまき)という女性の言葉です。環は、性格がサバサバしているタイプの人間なのですが、そんな彼女が、仕事との関わり方や考え方について、他の同居人と話している場面です。ちなみに会話に出てくる黒木さんというのは、敏腕プロデューサーです。
僕はこの一節を読んで、自分と重なる部分が結構あるなぁ、と感じていました。僕自身も、いろんな人から「大変なことされてますね」と言われることがありますが、そもそもこれは、自分自身がやると決めたことです。
海外に行くと決めたのも、この環境でチャレンジし続けると決めたのも、全て自分。
だからこそ、「変な謙遜は必要ない」と改めて感じました。
自分は自分のチャレンジを誇りに思ってるし、楽しいし、多くの人とは違うことをしている自覚があります。だからこそ、そんな自分の選択に胸を張っていこうと強く感じました。
すごいねえ、といってくれた人には、「そんなことないです」と言わずに、素直に「ありがとうございます」と伝えること。
傲慢になるわけではなく、周りの人が認めてくれているものに対しては、素直にそれを喜ぶべきだなぁと僕は感じました。それを否定することこそ、変な謙遜だと僕は思いました。
逆に、「そんなん無理だろ」と言われたとしても、「僕はそうは思いません」と胸を張って自分の夢に自信を持つことも同じです。
自分が決めたことだからこそ、自分がぶれちゃダメですね。ビジネス本やhow to本などとはまた違ったこのような気付きがあるから、小説は面白いですね。これだからやめられないです。
一見自分とは関係のないストーリーに見えても、実はどこかの一言が自分の考え方を改めさせてくれたり、モヤモヤをスッキリさせてくれたりするのが小説のいいところだと思います。
これからも、自分に正直に生きていきます!
https://www.amazon.co.jp/スロウハイツの神様-上-講談社文庫-辻村-深月/dp/406276556X
みなさんこんにちは!今日は、とある本を読んでいた中で出てきた一説について考えていこうと思います。
出てきたセリフは、これ。
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「だけど、仕方ないよ。自分で決めたんだもん。そうそう、私、これで楽になったんだ」
軽やかな口ぶりで教えてくれる。
「人から『大変ですね』って言われるたびにさ、本当は楽しいことでも謙遜して見せなきゃいけない時ってよくあって」
「うん。なんとなく、わかる」
「『そーなんですよ。すごく大変で』って、向こうに合わせて答えてた。そしたらある時、その場に黒木さんが同席してて。あの人が私に言ったの。『でもそれ、自分で決めたんだろう?』って」
「へぇ」
確かに、彼が言いそうなことだ。
「黒木さん、呆れたように言うわけ。それで、気付いた。あー、私、何を本心でもないこと並べて、この人に軽蔑されちゃってるんだろうって。それから少し、楽になったよ。選んだのは私だし、決めたのも私。変な謙遜はもうやめる」
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これは、辻村深月さんが書かれた「スロウハイツの神様」という本にでてくる一節です。
この本は、小説家や演出家、漫画家などが集まるアパートメント「スロウハイツ」でのそれぞれの人物の関わりが描かれているとっても面白い作品なんですが、そのスロウハイツの管理人兼住人であり、売れっ子脚本家の赤羽環(たまき)という女性の言葉です。環は、性格がサバサバしているタイプの人間なのですが、そんな彼女が、仕事との関わり方や考え方について、他の同居人と話している場面です。ちなみに会話に出てくる黒木さんというのは、敏腕プロデューサーです。
僕はこの一節を読んで、自分と重なる部分が結構あるなぁ、と感じていました。僕自身も、いろんな人から「大変なことされてますね」と言われることがありますが、そもそもこれは、自分自身がやると決めたことです。
海外に行くと決めたのも、この環境でチャレンジし続けると決めたのも、全て自分。
だからこそ、「変な謙遜は必要ない」と改めて感じました。
自分は自分のチャレンジを誇りに思ってるし、楽しいし、多くの人とは違うことをしている自覚があります。だからこそ、そんな自分の選択に胸を張っていこうと強く感じました。
すごいねえ、といってくれた人には、「そんなことないです」と言わずに、素直に「ありがとうございます」と伝えること。
傲慢になるわけではなく、周りの人が認めてくれているものに対しては、素直にそれを喜ぶべきだなぁと僕は感じました。それを否定することこそ、変な謙遜だと僕は思いました。
逆に、「そんなん無理だろ」と言われたとしても、「僕はそうは思いません」と胸を張って自分の夢に自信を持つことも同じです。
自分が決めたことだからこそ、自分がぶれちゃダメですね。ビジネス本やhow to本などとはまた違ったこのような気付きがあるから、小説は面白いですね。これだからやめられないです。
一見自分とは関係のないストーリーに見えても、実はどこかの一言が自分の考え方を改めさせてくれたり、モヤモヤをスッキリさせてくれたりするのが小説のいいところだと思います。
これからも、自分に正直に生きていきます!
https://www.amazon.co.jp/スロウハイツの神様-上-講談社文庫-辻村-深月/dp/406276556X