三浦 優希2022年02月21日 16:39
○スポーツドクター辻秀一先生とのメンタルトレーニング

みなさんこんにちは!
今日はスポーツドクターの辻秀一先生とのメンタルトレーニングの内容についてお話ししたいと思います。

辻先生を「スラムダンク勝利学」で知られている方も多いのではないでしょうか。日本代表を含む、多くのアスリートのメンタル面をサポートしてきた方です。

ちょうど今日、辻先生とのセッションがあり、1時間ほどお話させていただきました。

テーマは「目標(認知)と目的(非認知)のバランス」です。

最初は雑談からスタートしましたが、途中から「僕が今悩んでいること、囚われていること」の話になり、そこで「ポイントを取ることに縛られていると思う」と伝えました。これは事実で、プロとして生活する以上、ゴール数やアシスト数はとっても大切になるからです。

毎回フィナンシェでも試合前に目標ポイント数を言っていますよね。

僕は、試合の最初の方でポイントできたらそのあとめっちゃ気持ちが楽になるし、逆にポイントが全然できないまま試合が進むとめちゃめちゃ焦るしムズムズしてきます。ポイントできないまま試合が終わったときは、気分はドヨーンです。

それをお話しした時に出たのが、認知と非認知についての話でした。

辻先生は、「数字や評価というものは、認知的なもの(周りが基準になっている)であり、これらはuncontrollable (コントロールできない)ものだ」と言い、続けて、「一方、非認知、つまり自分の心は内発的動機からくるものであり、誰にも評価されないものである」といったことを言われました。

そして、数字やポイントに囚われすぎると、認知の暴走が起こり、ノンフローに溺れやすいということです。これはその通りですね。だからこそ、周りや環境に左右されない、「自分がアイスホッケーを続ける理由」や「どういうアスリートでありたいか」といった自分軸のマインドが大切になるということでした。

これを持つことができれば、結果に左右されない、断固たるエネルギーを得ることができると。

これは自分自身もこれまでの経験から感じていたことだったのでとってもしっくりきました。

要は、誰しも活躍し続けるなんてことは不可能であるからこそ、活躍できていない時でも、自分の存在価値を高め続けてくれるものは何かを見つめるということです。

僕にとって、「どういうアスリートでありたいか」は明確にあります。それは、「応援してくれている人たちにとって常に身近な存在でいること」です。

そしてこれは、いくら自分の試合での調子が悪くても実践できること、つまり、内発的動機からくるものです。

試合に負けても、セットが落ちても、活躍できなくても、さまざまな方法でファンの人や応援してくれている人を喜ばせることはできます。それこそがプロフェッショナリズムであり、僕がありたいと思うアスリート像です。

この気持ちは、ずっと忘れないようにしようと思いました。

辻先生はよく、「今ここ自分」というセリフを口にします。これは、過去や未来にとらわれず、今自分にできることをやるということです。これがなかなか難しいのですが、言われてみると、未来というのは今の延長なので、自分が今できることにフォーカスするということは至極真っ当なことだと思います。

プロアスリートである以上、認知脳は常につきまといます。数字で評価される世界だからです。だからこそ、認知脳に支配されるのではなく、非認知脳で頭を整理することが今後とっても重要になると思いました。

これは、水曜日の試合からも実践できることです。いきなりうまくいくかわかりませんが、試していきたいと思います!

自分の心の内側に目を向けることが、結果的に高いパフォーマンスにつながると信じて、思い切り楽しんでみたいと思います!

目標に支配されすぎず、目的を忘れないこと。
数字に追われてる生活を続けていた中で、とっても大切なお話をきけて心もスッキリしました。

ポイントを稼ぐという認知的部分と、ワクワクや楽しさといった非認知的部分のダブルゴールをうまく自分で調整できるようにしたいですね!

これからが楽しみです。

また色々自分の中でこのことについて感じることが出てきたら皆さんにもお伝えします!

少しでも今回のお話の意図が伝われば幸いです。仕事でも活かせることはありそうですね!

今回もありがとうございました!