三浦 優希2024年12月31日 14:27
○年末のご挨拶

皆様、こんにちは!三浦優希です。
お久しぶりの投稿となってしまい、申し訳ありません。

年の瀬も押し迫り、アイオワでは寒さが一段と増してまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私はといえば、年末年始の賑わいを横目に、アイスホッケーの試合で慌ただしく過ごしております。

まずは、2024年も大変お世話になり、心より御礼申し上げます。こちらのフィード投稿をご覧になられている方々の中には、今年の日本帰国中に直接お目にかかれた方々も、ご挨拶が叶わなかった方々もいらっしゃいますが、どの方にも変わらぬ感謝の気持ちをお伝えしたく、筆を執りました。日頃は、温かい応援をいただき誠にありがとうございます。

2024年は、私にとって挑戦と学びに満ちた一年でした。さまざまな体験を通じて、多くのことを学ばせていただきました。これもひとえに、皆様の温かいご支援と応援のおかげです。

簡単に、この一年間を振り返らせていただきます。

⚫︎キャプテンとしてのシーズン
まずは、現所属チームのIowa Heartlandersでキャプテンに任命していただいたことです。実際に今シーズンが始まった10月からは3ヶ月ほどが立ったわけですが、なんとか自分なりのリーダーシップを日々考え、チャレンジをしている最中です。

チームとしては、創立以来最高の勝率をマークしており、このまま行けば悲願のプレイオフ進出も目指せる順位に位置しています。一方で、シーズンは全部で72試合あり、現在はまだ30試合ほどを終えた段階なので、まだ折り返し地点に到達してもおらず、何も安心はできません。

一つ言えることは、今年チームがうまくいっている要因として「ハードワーカーが揃っている」ということが挙げられると思います。スキル面で言えば、他のチームに劣る部分があるかもしれませんが、僕らのチームは徹底的なハードワーク、献身的なプレイ、泥臭いプレイをする選手が非常に多く、チーム全体で勝利を掴むことが多いです。また、新たなアシスタントコーチが取り入れた守備のシステムも非常にうまく機能していると思います。

僕個人として、キャプテンになったことで起きた最も大きな心境の変化としては、とにかく「チームの成功を常に考えるようになった」ことだと思います。過去三年間は、チームが負けても、自分がポイントをできていれば良い、という気持ちがどこかありました。でも今は、自分がゴールやアシストをできなくとも、とにかくチームのために働き、勝利を掴むことにフォーカスしています。もちろん、チームを勝たせるために自分が活躍することがベストではありますが、それ以上に、このチームが一つの組織として機能し、同じ目的を達成するための集団として、自分が何をすべきかを常に考えるようになりました。

自分でもびっくりしていますが、本当に一日中、チームのことを考えるようになりました。

コーチとも、積極的にコミュニケーションをとり、負けた週も勝った週も、必ずミーティングをしています。そこで、課題を洗い出し、今のチームには何が必要なのか、何がうまくいっているのかなど、確認を常に続けています。

キャプテンという仕事は、本当に責任の大きな役職だと思います。チームとコーチをつなぐ役目でもあり、チーム全体の例となる存在でもなければいけません。これまで苦手としていた、自分が先頭に立って声を出すことや、みんなの前でvocalになること(たくさん喋ること)も、頑張って取り組んでいます。

自分のことを信じて、外国人の僕をキャプテンに任命してくれたコーチやチームメンバーに感謝し、しっかりと結果で恩返しができるよう、これからも毎日チームの成功のために全てを尽くし、頑張りたいと思います。

⚫︎五輪最終予選
9月には、2026ミラノ・コルティア五輪出場を賭けた、五輪最終予選大会がデンマークでありました。開催国は、ノルウェー、デンマーク、イギリス、そして日本の4カ国です。日本は残念ながら、3戦3敗で五輪出場は叶いませんでした。僕個人としても、試合にはレギュラーとして出させてもらいながらも、チームを勝利に導くまでのプレイはできませんでした。

今回の大会では、世界ランクが10位ほど上でNHL選手も多数在籍するノルウェー、デンマークに対して、日本は接戦まで持ち込むことはできたものの、勝利を掴むことはできずでした。そのレベルの相手とも戦えることは証明できたと思いますが、それでも、試合内容を見れば、相手に攻められる時間が長い展開でした。

毎年毎年、日本は着実に強くなっていると思います。ただ、五輪予選で勝ち抜くためには、さらなるレベルアップが必要です。

僕としては、人生2回目、20歳以来の五輪最終予選出場ということで、実に8年越しの悔しい思いを晴らすチャンスでしたが、力及ばずでした。延長線の末敗れその瞬間に五輪出場権が失われたデンマーク戦直後は、涙が溢れ出てきてしまいました。

今回五輪出場を逃したことで、次回のチャンスは、2030年のフランス五輪になります。その頃には、僕は32歳になっています。予選はおそらく2028年、僕は30歳です。その頃にどのような姿になっているかはわかりませんが、また、この舞台にチャレンジできるよう、そして悲願の五輪出場を達成できるよう、日々精進いたします。

このほかにも、皆様にお伝えしたいことはたくさんあるのですが、全ての出来事を振り返っていてはキリがないので、この辺りで締めさせていただければと思います。

今回はアイスホッケーの話ばかりになってしまいましたが(いつもですが)、生活面でも大変ありがたいことに日々元気に過ごさせていただいています。妻の茜、ペットのチンチラのロディちゃんと3人で仲良くアメリカでの暮らしを楽しんでいます。

アイスホッケーと共に続けている、スポーツエージェンシーLeadOff Sportsでの業務の方も、なんとか食らいつきながら、毎日上司達から多くのことを学んでいます。2025年中には、入社してから丸2年を迎えます。もっと、会社の利益面にも大きく貢献できるようになりたいです。業務で手がいっぱいになってしまうこともありますが、時間の使い方を工夫していきたいです。

大変長くなってしまいましたが、改めまして、今年も本当にありがとうございました。

プロアイスホッケー選手として4年目のシーズンを迎え、自分のアイスホッケーに対する気持ちも少しずつ変わってきていると思います。その点については、自分の気持ちがしっかり整理できてから、皆様にお伝えできればと思っています。

おかげさまで、2024年も素晴らしい一年となりました。来年も、何卒どうぞよろしくお願いいたします。

皆様、良いお年をお迎えください。

三浦優希