三浦 優希2021年10月04日 21:58
○はじめて海外に来た時のことを思い出した話

みなさんおはようございます!(日本時間だとこんばんはですね!)

いかがお過ごしでしょうか?僕は昨日アメリカにきてからはじめての氷上練習でした!

長い移動からか、足が少し重たかったですが、あと何回か氷上に乗るうちに感覚も戻ってくると思います!

さて今日は、昨日の練習に参加した時の、とある懐かしき感覚についてお話ししたいと思います。

昨日の練習は、知り合いの方のお子さんが所属している、2007年生まれの子たち(14歳)のチームの練習に乗せてもらいました。

僕がリンクに着くと、14歳とは思えないような体の大きさをした子達を何人か目にしました。「大きい子がいるなぁ」と感じたわけですが、その時にとある記憶がフラッシュバックしてきました。

自分が17歳の時にはじめてチェコに行った時のことです。U20チームの練習に参加することになっており、ロッカールームに到着したら、そこには「君どう考えても20歳以上でしょ!」という、体も大きく、年齢もかなり上に見えるような選手たちがたくさんいました。

それを見た時に僕は、「こいつらと今からホッケーやるってマジかよ…」と少しびびってしまっていました。

ただ、その恐怖感はいつしか「こいつらに勝ってやる!」という反骨心に代わっていきました。そして氷に乗る頃には、気持ち的に一つの恐れもない状態になっていました。

ここ、実は日本人選手が乗り越えないといけない第一の壁なんじゃないかなあ、と思います。

つまり、「相手の見た目に負けない」ということです。

自分よりも体が大きい選手を、特に氷の外で見た時は、萎縮してしまう選手がきっと多いと思いますが、ここでビビり上がってしまったら負けです。

「氷の上に立てば間違いなく勝てる」という自信が自分の心の中からみなぎってくるかどうかが結構重要だと思っています。

こういった経験ができるのも海外挑戦の醍醐味かもしれません。心に余裕を持てるようになったのも、こういった過去の経験からですね。

さて、話を戻しますが、「こんなこともあったなぁ」と昨日の練習の時に感じたわけですが、もう一つ面白かった出来事があります。

昨日の子どもたちの練習に参加させてもらった時、最初は周りの選手との距離感がめちゃくちゃあるわけなんですね。本当に、「よそもの」として見られていることが手にとるように分かります。

ただ、これは練習の中での自分のパフォーマンス次第で一気に変わります。

昨日の練習中に、例えば僕がパスを出してゴールを決めさせたり、周りの選手が活躍できるようにセットアップしたり、自分がゴールを決めたりすると、勝手に向こうから僕の方に寄ってくるようになります。それはもう手のひらを返したかのように、「ナイスパス!」とか「名前なんて言うの?僕は〜っていうんだ!」とか、急に距離感が近くなります。笑

それこそこれはチェコにいた時もアメリカに来てからもそうでしたが、やっぱり「こいつはできる!」と思わせることが、打ち解ける上では何よりも手っ取り早いことなんですよね。

これくらいの年代からもやっぱりその感覚はあるんだなぁ、というのを昨日改めて感じました。

これも、海外挑戦の最も楽しいところの一つです。やはり、日本から来たとなると、どうしても舐められてしまう部分はあります。そこを、自分のパフォーマンスで圧倒することができると、周りも自分を認めてくれます。

だからこそ、このまえ話した通り、1回目の練習はとっても大切なんです。どれだけはやく、自分ができる選手だということを証明できるかどうかです。

そういった意味では、自分はスケーティングが得意な選手で良かったなぁ、と思います。ホッケー選手からすると、一眼見たときのスケーティング具合みたいなもので「あいつうまそう」ってなったりするので、そういう意味では小さい頃からスケーティングを教えてくれてきたコーチや父に感謝ですね!笑

さて、少し長くなってしまいましたが、「海外挑戦の真髄」のようなものを思い出させてくれるきっかけを作ってくれた昨日のチームのみんなには感謝です。

これを、10日から始まるトライアウトキャンプでもやる必要があります!

きっと体の大きい選手もたくさんいるだろうけど、そこに気劣りをしない。見た目だけに、自分の心を打ち破られないようにすることが大切です。

自分より大きい相手にでも、ガンガン向かっていくようなメンタリティを持ってやっていきたいと思います!

キャンプ開幕まで、あと6日!