三浦 優希2021年09月27日 15:07
○練習時間の長さについて

皆さんこんにちは!トレーニングを終えて今帰ってきたところです!

さて今日は、興味深いトピックを目にしたのでそのことについてお話ししたいと思います!

テーマは、「練習時間の長さ」についてです。

先日プロバスケットボール選手兼、B3リーグ(バスケットボール国内3部)岡山トライフープゼネラルマネージャーを勤められている比留木 謙司(ひるき けんじ)さんがTwitter上でこのような引用リツイートをしていました。
添付画像を見てください!

元ツイートには、『某Bリーグチームが選手データを取り続けた結果、練習を連日・長時間やり過ぎてしまうと、選手は自然とパワーをセーブするようになり、従来試合と同じ強度を出すべき「練習」で全力を出さなくなると。結果、練習の為の練習になってしまい、能力の開発も遅れてしまう。』

とあり、比留木さんはそれに付け加える形で、

『僕が練習時間を長くするのを好まない理由です。
これは僕の恩師のロイブルHCの言葉なのですが、
「例え30分でも頭をフル回転させ、DFをフルパワーで行ったのであれば君達はヘトヘトになっているはずだ。そうでないなら君達はどこかで力をセーブしている。常に全力を見せて欲しい。」』

と書いていました。

練習時間の長さについては、僕もずっと思っていたことがあります。

国内のアイスホッケーでは一般的に、一枠90分間です。そして僕は「この練習時間は長すぎる!」と思っています。

サッカーや野球などだと、一日3-4時間の練習を当たり前に行う部活やチームの話などをよく聞きますが、正直、それでは上手くなるものも上手くなれない、と感じます。

もちろん、長く練習をすることで得られるものはきっとあると思います。特に、スポーツを始めたての段階であれば、何よりも経験を積む回数を増やすことが大事だし、それには「時間をかける」というものが一番手っ取り早い可能性はあります。

ただ、ある程度の競技レベルに達している状態であれば、話は別だと思います。プロ、大学、高校などのいわゆるエリートレベルでプレイをしているチームに関しては、短時間で強度の高い練習をデザインすることがとっても大切だと僕は思います。

あくまで一例になりますが、僕の所属していた大学では一回のチーム練習は長くても45-50分ほどでした。ただ、それでもめっちゃくちゃ疲れます。

正直、チーム練習が終わった後に個人練習をしようと思うけど、疲れていてそれすらもままならない、なんてこともよくありました。

なぜこのような短時間でもこれほどまでに疲れるかというと、1メニューのインテンシティ(強度)が高く設定されている、かつ、ただ何もせずに列に並んで休む時間が少ないように構成しているからだと僕は思います。

最初に紹介したツイートにもありましたが、長い練習になると、どうしても、「自分の体力を最後まで持たせよう」と考えてしまい、結果的に練習で全力を出す癖が減っていってしまいます。そしてこれは結果的に、試合でのパフォーマンス発揮を自ら遠ざけてしまうものだと思っています。

長く練習すればその分強くなると思うけど、実はその逆で、発揮すべきパワーが抑えられてしまうことになります。

これは僕の経験上の話ですが、プロを含む海外チームのほとんどは、チーム練習を1時間以上やることはないと思います。

ちなみに体力に関しては、「コンディショニング」というメニューがしっかりとあって(いわゆる走り込み/滑り込み)、目的を持った上で心拍や足への負担をかける時間があります。

練習時間の長さに関しては、様々な意見があると思うし、個人スキルを上げるためには上手くなるためには絶対的な「練習時間」が必要になることは当たり前ですが、チーム練習となると話はまた別だと思います。

なんのために練習が存在しているのかを考え、それをもとに、練習時間や練習内容をデザインしていくことが大切だと思います。

みなさんはどのようにお考えでしょうか?みなさんの経験なども含め、ぜひぜひお考えをお聞かせください!