三浦 優希2021年08月15日 12:53
○テクニックとスキルの違い
みなさんおはようございます!連休いかがお過ごしでしょうか?
今日は、「テクニック」と「スキル」の違いについてお話をしたいと思います。
この話は、先日のYouTubeライブ配信の中でもお話させていただいたことなのですが、自分でも理解をもっと深めるために、こちらに記したいと思います。
みなさんは、スポーツにおける「テクニック」と「スキル」という言葉を聞いた時、その違いは何だと感じるでしょうか?
僕の中では、この二つの言葉は明確に意味することが違います。
最も大きな違いは、「相手のプレッシャーがあるかどうか」もしくは、「状況判断が必要とされるかどうか」というものです。
テクニックとは、相手のプレッシャーや状況判断を必要としない状態で行う身体的タスクです。例えば、パスの出し方、スケートの仕方、シュートなど、1対0で練習を行うものなどは、テクニックに当たります。いわゆる個人基礎練習などもテクニックの一種です。
一方スキルとは、game setting (ゲーム時)においてタスクをこなす力を指します。つまり、1対1や2対2など、敵がいる状態、かつ判断を必要とする状況下で力を発揮できるかどうかです。
そして、自分を含め、多くの日本人選手は「テクニック」の能力は高いものの、「スキル」だと世界と大きな差をつけられている印象があります。
日本の選手の技術は本当に高いです。スケーティングなど、アイスホッケーに必要な基本的能力なとは、世界トップレベルにも劣らないかもしれません。
それでも、日本がなかなか世界で勝てない理由は、この、「テクニック」から「スキル」への転換が世界レベルでできないからではないかと思ってます。
そしてこの「スキル」への転換は、僕自身が最も解決しなければいけない課題の一つです。
コーチから「優希はスペースがある状態だといいプレイができるけど、コーナーなどの狭いスペースで敵のプレッシャーがあるときに、パックを奪われてしまうことが多い」と言われたことがあります。
まさしくこの通りで、個人的な技術では劣らないと思っていても、こういった激しいバトルや、相手からのプレスがある状態でいかにその状況を打開できるかが、エリートプレーヤーになるためには必要だと思っています。
この、「スキル」を身につけるためには、普段の練習から、自分以外からのプレッシャーがある状態で、トレーニングを続ける必要があります。
ただ自分の前方に何もない状態でシュート練習をやるよりも、例えばコーチやチームメイトにDF役をやってもらったり、自分の前に障害物を置いたりと、少し自分が窮屈に感じたり、「やりづらい」と思うポジションで練習を積むことが大事だと思っています。
そして、なにより試合での経験です。やはり、練習でいくらプレッシャーありの状態のトレーニングをしたとしても、それは試合とは別物です。
試合においては、自分の周りの全ての状況が目まぐるしく変わっていきます。味方や相手の位置、試合の時間帯、自分のいる場所、疲れ具合、得点差など、さまざまな要素がある中で自分がいますべきプレイを判断していく必要があります。
そういった環境はなかなか練習で実現できるものではないので、試合のような実践経験の場所が、最も成長できる時間になると思っています。
僕が日本のアイスホッケー界(特にユース年代)が試合数をもっと増やすべきであり、全員が試合に出れるようにすべきだと思っているのは、これが理由の一つです。
試合での実践経験を繰り返し、その中でトライアルアンドエラーを踏み、日頃の練習で積んだ「テクニック」を「スキル」へと変換する機会がもっと増えたらと思います。
もしかしたらこれは、スポーツに限らずビジネスなどにも同じことが言えるかもしれませんね。
みなさんはどのように思われるでしょうか?
もしよかったらみなさんの意見も教えてくださいね。
ありがとうございました!
みなさんおはようございます!連休いかがお過ごしでしょうか?
今日は、「テクニック」と「スキル」の違いについてお話をしたいと思います。
この話は、先日のYouTubeライブ配信の中でもお話させていただいたことなのですが、自分でも理解をもっと深めるために、こちらに記したいと思います。
みなさんは、スポーツにおける「テクニック」と「スキル」という言葉を聞いた時、その違いは何だと感じるでしょうか?
僕の中では、この二つの言葉は明確に意味することが違います。
最も大きな違いは、「相手のプレッシャーがあるかどうか」もしくは、「状況判断が必要とされるかどうか」というものです。
テクニックとは、相手のプレッシャーや状況判断を必要としない状態で行う身体的タスクです。例えば、パスの出し方、スケートの仕方、シュートなど、1対0で練習を行うものなどは、テクニックに当たります。いわゆる個人基礎練習などもテクニックの一種です。
一方スキルとは、game setting (ゲーム時)においてタスクをこなす力を指します。つまり、1対1や2対2など、敵がいる状態、かつ判断を必要とする状況下で力を発揮できるかどうかです。
そして、自分を含め、多くの日本人選手は「テクニック」の能力は高いものの、「スキル」だと世界と大きな差をつけられている印象があります。
日本の選手の技術は本当に高いです。スケーティングなど、アイスホッケーに必要な基本的能力なとは、世界トップレベルにも劣らないかもしれません。
それでも、日本がなかなか世界で勝てない理由は、この、「テクニック」から「スキル」への転換が世界レベルでできないからではないかと思ってます。
そしてこの「スキル」への転換は、僕自身が最も解決しなければいけない課題の一つです。
コーチから「優希はスペースがある状態だといいプレイができるけど、コーナーなどの狭いスペースで敵のプレッシャーがあるときに、パックを奪われてしまうことが多い」と言われたことがあります。
まさしくこの通りで、個人的な技術では劣らないと思っていても、こういった激しいバトルや、相手からのプレスがある状態でいかにその状況を打開できるかが、エリートプレーヤーになるためには必要だと思っています。
この、「スキル」を身につけるためには、普段の練習から、自分以外からのプレッシャーがある状態で、トレーニングを続ける必要があります。
ただ自分の前方に何もない状態でシュート練習をやるよりも、例えばコーチやチームメイトにDF役をやってもらったり、自分の前に障害物を置いたりと、少し自分が窮屈に感じたり、「やりづらい」と思うポジションで練習を積むことが大事だと思っています。
そして、なにより試合での経験です。やはり、練習でいくらプレッシャーありの状態のトレーニングをしたとしても、それは試合とは別物です。
試合においては、自分の周りの全ての状況が目まぐるしく変わっていきます。味方や相手の位置、試合の時間帯、自分のいる場所、疲れ具合、得点差など、さまざまな要素がある中で自分がいますべきプレイを判断していく必要があります。
そういった環境はなかなか練習で実現できるものではないので、試合のような実践経験の場所が、最も成長できる時間になると思っています。
僕が日本のアイスホッケー界(特にユース年代)が試合数をもっと増やすべきであり、全員が試合に出れるようにすべきだと思っているのは、これが理由の一つです。
試合での実践経験を繰り返し、その中でトライアルアンドエラーを踏み、日頃の練習で積んだ「テクニック」を「スキル」へと変換する機会がもっと増えたらと思います。
もしかしたらこれは、スポーツに限らずビジネスなどにも同じことが言えるかもしれませんね。
みなさんはどのように思われるでしょうか?
もしよかったらみなさんの意見も教えてくださいね。
ありがとうございました!