三浦 優希2021年07月12日 20:50
#MondayMotivation
「語学力とパフォーマンスの関係」


あっぶねぇー!今日月曜日でしたね!マンデーモチベーションを忘れるところでした!合宿やってると曜日感覚が狂います。笑

今日のテーマは、オープンチャンネル内でノリさんからリクエストとしていただいた、「海外で日本人選手が活躍することと語学力との関係について」を考えていきたいと思います。

これからも、皆さんから頂いた議題やリクエストなどをもとに自分なりの考えをお伝えしていきたいとも思っているので、遠慮なく色々聞いてくださいね👏🏻(先日リクエストでもらった、栄養学や食事についてなども今度書きたいと思います!)


さて、本題の海外での活躍と語学力の関係についてですが、僕はこの2つの要素は、かなり相関が深いと思っています。語学ができないと、スポーツにおいて困ることは本当に多いです。

言葉を変えると、語学が原因でパフォーマンスを発揮できない選手は特に日本に多いと思っています。

今回は、僕のやっているアイスホッケーをテーマに話します。

僕自身も、まだまだ英語がネイティブ並みに話せるわけではありませんが、英語が理解できるようになったことで、自分自身のパフォーマンスはかなり上がったと思います。

よく、「海外に行く=上手くなる」と思われる方が多いのですが、これは勘違いで、ユース世代を超えてからは、「上手くなる」というよりも「自分が今まで培ってきたもので勝負をする」という感覚になってきます。もちろん素晴らしいコーチに巡り会えてスキルレベルが上がることもありますが、基本的には、大人の年齢になった人は「海外に行って上手くなるぞ」というマインドではやっていけないと思います。なぜなら、チーム側は、上手くなることを待ってくれないし、今自分が持っているパフォーマンスを発揮することが何よりも求められるからです。

そんな中で、語学というものは試合出場時間やチームメイトとのコミュニケーションに密接に関わってきます。

まず、パフォーマンス面においては、なによりも「チームがやろうとしていることを素早く理解する力」という部分で、言葉ができないことは大きな障壁になります。チーム側としても、試合の大事な局面において、チームとしての戦術・方針を本当に理解できているかわからない選手を、使おうとはなかなか思いません。

試合の時間帯や場面に応じて、チームとしてのフォーメーションは常に変わっていきます。そこを素早く理解し、実行できないと、チームの勝敗に影響してきます。それは練習でも同じで、監督コーチやチームメイトが何をやろうとしているのか、何をやりたかったのか、どんな動きをしてほしいのか、などを理解するためには、語学力は必ず必要となると思います。相手の指示が分からなかったり、逆に自分が指示を出せないことで、本来自分が持っている力を発揮できないケースは多いのではないかと思います。

ここからはもう少し広い視点でお話をします。中には、「言葉がなくても感覚でやればいい」という選手もいると思います。実際、現地語が話せない中でも活躍をしている選手もいます。それでも僕は、「海外で(その国で)プレイすると決めたのであれば、その国の言葉を学ぶ姿勢を持ち続け、その国の言葉で話そうとする」のは一つの礼儀だと考えています。

皆さんが外国人の方に声をかけられた時に、カタコトであったとしても懸命に「〇〇はどこにありますか?」と聞かれたら、真摯に答えようとすると思います。

それと同じで、外国人として自分がどこかにいくのであれば、その国の言葉で相手とコミュニケーションを取ろうとする姿勢を見せることで、向こうも心を開いてくれます。時間がかかってもいいから、そこから逃げずに、なんとか伝えようとすることが大事です。もし伝わらなかったとしても、その意思を見せることが相手の信頼を得ることにつながります。

一番わかりやすかったのは、チェコにいたときですね。チェコはチェコ語で会話がされるのですが、最初何を言っているのか全くわかりませんでした。それでも僕が本で調べたチェコ語を使ってチームメイトに話しかけると、それをバカにする人はいなかったし、喜んでみんなが助けてくれました。英語で話しかけようとしたときよりも、相手の表情がパッと明るくなります。

チェコ、アメリカを経験したわけですが、チームスポーツをする以上、コミュニケーションの多くは「言語」になります。(当然ですが)

最大のコミュニケーション手段を失った状態では、自分が出せる力も出せないことがあるはずです。

実力・スキルなら通用する選手だとしても、言葉ができないことがネックとなり、自分自身が萎縮することや、チーム側からの信頼が得られないまま帰国することになった選手を何人か見たことがあります。それはやっぱりもったいないですよね。

僕自身も、語学という部分には今後もしっかり力を入れていきたいと思います!

海外アスリートにとって、言葉を学ぶことは、自分のスポーツの練習をすることと同じくらい、とっても大切な要素だと思います!