三浦 優希2023年08月30日 03:53
○時間に対する考え方

今日は、僕の時間に対する考え方についてお話ししたいと思います。

時間が貴重なものである、というのは誰しもが理解していることだと思います。

自分の時間はもちろんそうですが、今日のテーマは「人の時間」です。

僕は、常に人の時間をもらっています。

例えば、アスリートとして。

練習に付き合ってくれるコーチ、試合を見に来てくれるお客さん、リンクの氷を準備してくれる人たち、トレーニングに付き添ってくれるトレーナーの人たち、僕から学びたいとレッスンを申し出てくれる人たち、試合で最大のパフォーマンスを発揮するためにスケートを研いでくれる用具マネージャさん…などなど挙げ出したらキリがありません。

アイスホッケーをするという行為の裏側には、確実に、自分以外の周りの人たちの時間が何かしらの形で捻出されています。

例えば、SNSの発信。

この投稿を読んでくれている人、Voicyを聴いてくれている人、写真や動画を見てくれている人、などなど、いろんな人が、限りある時間の中で僕の作品やコンテンツを生活に取り入れてくれています。

僕はそのことに対して、強い思い入れを持っています。そして、人の時間をもらう分、なるべく丁寧に仕上げる、ということを心がけています。

例えば、私は普段ツイッターなどで動画を発信していますが、ただ自分が見せたいものを載せるのではなくて、見てくれる人の手間が少なくなるように工夫をすることが多いです。スロー映像をつけたり、動画のズーム具合を変えたりします。

私は発信することが好きですが、ただ発信するだけではいけないと思っています。発信する以上、やっぱり周りの人が見たいと思うものや、求めているものを、できる限り高いクオリティで提供することが大切だと思っています。

もちろん、最初からそれができるわけではありません。それに、現在すべての作品を細部まで丁寧に仕上げているかと言われると、胸を張ってそうとは言えません。でも、大切なのは相手の目線に立って、自分のコンテンツを楽しんでもらえるように最大限の努力をすることだと思います。

そしてこれは、発信以外でも言えます。人から話を聞くときや、人にお願いをするとき、それに仕事をする上でも同じことです。

お願いをする=相手の時間をもらう、という考えが僕にはあります。例えば、事前に下調べをしたり、準備をしたりすることで、相手の負担が少なくなります。相手の時間をもらうということに対して、余計な負荷をかけないようにすることがとても大切だと思います。この点は、僕もまだまだ未熟なところで、毎日反省ばかりです。あともう少し自分で調べればわかるところを、人に任せてしまっていることがあります。

例えば、わからないことや確認しなければいけないことが出てきた時に「これどうすればいいですか?」と聞くのではなくて「自分はこうした方がいいと思うのですが、どうでしょうか?」だったり「AとBの方法を考えましたがどちらが良いでしょうか?」と言うように、なるべく相手側の負担を減らす工夫をすべきだと考えています。

「相手側の言語化のコストを減らす」という言葉をとあるインタビューで見たことがありましたが、まさしくその通りだと思います。

特に、チャレンジを続けるアスリートは、より相手の時間に対して、注意深く理解する必要があると思っています。なぜなら、必ずアスリートの周りには、それを支えている人たちがいるからです。

例えば、レベルが上がっていけば行くほど、アスリート自身が自分でやらないといけないことは減っていきます。用具マネージャーさんが洗濯をしてくれたり、水を用意してくれる人がいたり、試合を見に来てくれる人たちが増えたり、練習のために氷を整えてくれる人が現れたり、といった感じです。

アスリートは試合でのパフォーマンスを発揮することがいちばんの仕事であるがゆえに、周りの人たちがやってくれている、いわゆる「影の部分」の世話に気付かないことがあります。

一番尊敬されるべきはこういったアスリートが輝ける場所や機会を用意してくれている人たちだと、僕は心から思っています。

少し話が脱線してしまいましたが、他者の時間を考えることは、想像の範囲を少し広げる、ということだと思います。ほんの少しの工夫や気付きで、相手の立場に立てることもあると思います。

これからも、しっかりその点を理解した上で行動していきたいと思います。

FiNANCiEで言うと、みなさんはこの場所を通して僕のことを応援してくださっている、本当に大切な方々です。いつもみなさんの時間をいただき本当にありがとうございます!

シーズン開幕も近づいてきております。なんとか今年こそAHLコールアップされることを目指し、頑張りたいと思います。

今日も、最後まで読んでいただきありがとうございました!