こんばんは!
先週出した小説のフィードバックを元に微修正をしました↓

続きは毎週に出せたらなと思ってます🙏🏻
待たせてごめんなさい😭
続きがなかなか難しいですが、協調性や計画性、クリエイティブな能力などにかけて忘年会と会社をマッチさせられたらなと考えています!


「佐藤くんってさ、ダンスやってたよね?」
きっかけはそんなひょんな一言。
それがこんな事になるなんて…

年末の忘年会。
僕が働く小さな会社の一大イベントだ。
主役はもちろん若手社員。
噂では、そこでの評価がその後の昇進に影響するとかしないとか。
何をするかは自由だが、一つだけルールがある。
「上司が決めた組み合わせ」で出し物をする事。もちろん拒否権は無し。
新入社員の僕にとっては今年が初めてだ。

そんなこんなで年の瀬まで2ヶ月を切った10月。
「僕はダンスができるし、直前にでもちょちょっと練習すればいいっしょ?ラッキー♪」
焦る同期を横目に余裕をもっていた僕に、上司が話しかけてきた。
「そういえば、佐藤くんってダンスやってたよね?」
「はい、やってました!」
「ちょーどよかった!組み合わせどうしよーかなって思ってたんだけど、あの子もダンスやってたらしくて!」
指差す先を見つめ、ギョッとした。
「げっ」
同期の中で最も反りの合わない男。橋本。
すっかり忘れていた。組み合わせは上司指定。しかも拒否権無し。
でも…あいつとだけは…!!!
「先輩〜、他にもダンスやってた子いますよね?」
「え?」
「いやほら、橋本くんとは部署も違うし予定も合わないんじゃないかな〜って」
「それなら大丈夫だよ。部署が違っても忘年会に合わせて予定調整できるから」
ああ、ありがたいはずの制度が仇となった。
「楽しみにしてるよ!」
肩をポン、と叩く優しい上司の顔が今日ばかりは悪魔に見えた。


出し物をする組み合わせの初顔合わせ。
ちゃんと時間を取るあたり、さすがは忘年会に命懸けの会社だ。
周りでは仲良さそうにあれやろうこれやろうと話し合う同僚の中、無言で座る僕と橋本。
ダンスをするって言うのが決まってるだけまだマシか。
「どうしよっか?」
口を開いた僕に対して、ぶっきらぼうに返す。
「好きな曲を一曲ずつ持ってきて、それぞれで踊りゃいんじゃない?お互い邪魔になんないし。」
ああああ、やっぱりこいつ無理ぃぃぃぃ。

入社式、研修。なぜかこいつとは一緒になる事が多かった。その度にこの仏頂面。ぶっきらぼう。上から目線。研修でおさらば、もう一緒になる事もないと思っていたのに。

「いんじゃないかな?それで」
目も合わせず返した言葉を聞いた途端、橋本は立ち上がって外に出て行く。
「僕ら決まったんで先帰りまーす」

お先真っ暗。何気に楽しみだったはずの忘年会が、早く終わって欲しい苦行へと変化した。