DIY映画制作プロジェクト @Sota(GANMI)2021年08月20日 00:30
こんばんは!
遅い時間になってしまいました。
小説第2弾を書いたので、みなさんに呼んで頂きたくてフィード投稿にしました!
ここからの展開がなかなか難しいかなーと思っているので、それを含めてここまでの感想と意見を書いて頂きたいです🙏🏼
↓
テーマ
「会社の忘年会と苦手なあいつ」
①
「佐藤くんってさ、ダンスやってたよね?」
きっかけはそんなひょんな一言。
それがこんな事になるなんて…
年末の忘年会。
僕が働く小さな会社の一大イベントだ。
出役はもちろん若手社員。
噂では、そこでの評価がその後の昇進に影響するとかしないとか。
何をするかは自由だが、一つだけルールがある。
「上司が決めた組み合わせ」で出し物をする事。もちろん拒否権は無し。
新入社員の僕にとっては今年が初めてだ。
そんなこんなで年の瀬もせまる10月。
「僕は幸いダンスができるし、年末も踊ればそれでOKでしょ。ラッキー♪」
焦る同期を横目に余裕をもっていた僕に、上司が話しかけてきた。
「そういえば、佐藤くんってダンスやってたよね?」
「はい、やってました!」
「ちょーどよかった!組み合わせどうしよーかなって思ってたんだけど、あの子もダンスやってたらしくて!」
指差す先を見つめ、ギョッとした。
「げっ」
同期の中で最も反りの合わない男。橋本。
すっかり忘れていた。組み合わせは上司指定。しかも拒否権無し。
でも…あいつとだけは…!!!
「先輩〜、他にもダンスやってた子いますよね?」
「え?」
「いやほら、橋本くんとは部署も違うし予定も合わないんじゃないかな〜って」
「それなら大丈夫だよ。部署が違っても忘年会に合わせて予定調整できるから」
ああ、ありがたいはずの制度が仇となった。
「楽しみにしてるよ!」
肩をポン、と叩く優しい上司の顔が今日ばかりは悪魔に見えた。
②
出し物をする組み合わせの初顔合わせ。
ちゃんと時間を取るあたり、さすがは忘年会に命懸けの会社だ。
周りでは仲良さそうにあれやろうこれやろうと話し合う同僚の中、無言で座る僕と橋本。
ダンスをするって言うのが決まってるだけまだマシか。
「どうしよっか?」
口を開いた僕に対して、ぶっきらぼうに返す。
「好きな曲を一曲ずつ持ってきて、それぞれで踊りゃいんじゃない?お互い邪魔になんないし。」
ああああ、やっぱりこいつ無理ぃぃぃぃ。
入社式、研修。なぜかこいつとは一緒になる事が多かった。その度にこの仏頂面。ぶっきらぼう。上から目線。研修でおさらば、もう一緒になる事もないと思っていたのに。
「いんじゃないかな?それで」
目も合わせず僕が返した言葉を聞いた途端、橋本は立ち上がって外に出て行く。
「僕ら決まったんで先帰りまーす」
お先真っ暗だ。何気に楽しみだったはずの忘年会が、早く終わって欲しい苦行へと変化した。
遅い時間になってしまいました。
小説第2弾を書いたので、みなさんに呼んで頂きたくてフィード投稿にしました!
ここからの展開がなかなか難しいかなーと思っているので、それを含めてここまでの感想と意見を書いて頂きたいです🙏🏼
↓
テーマ
「会社の忘年会と苦手なあいつ」
①
「佐藤くんってさ、ダンスやってたよね?」
きっかけはそんなひょんな一言。
それがこんな事になるなんて…
年末の忘年会。
僕が働く小さな会社の一大イベントだ。
出役はもちろん若手社員。
噂では、そこでの評価がその後の昇進に影響するとかしないとか。
何をするかは自由だが、一つだけルールがある。
「上司が決めた組み合わせ」で出し物をする事。もちろん拒否権は無し。
新入社員の僕にとっては今年が初めてだ。
そんなこんなで年の瀬もせまる10月。
「僕は幸いダンスができるし、年末も踊ればそれでOKでしょ。ラッキー♪」
焦る同期を横目に余裕をもっていた僕に、上司が話しかけてきた。
「そういえば、佐藤くんってダンスやってたよね?」
「はい、やってました!」
「ちょーどよかった!組み合わせどうしよーかなって思ってたんだけど、あの子もダンスやってたらしくて!」
指差す先を見つめ、ギョッとした。
「げっ」
同期の中で最も反りの合わない男。橋本。
すっかり忘れていた。組み合わせは上司指定。しかも拒否権無し。
でも…あいつとだけは…!!!
「先輩〜、他にもダンスやってた子いますよね?」
「え?」
「いやほら、橋本くんとは部署も違うし予定も合わないんじゃないかな〜って」
「それなら大丈夫だよ。部署が違っても忘年会に合わせて予定調整できるから」
ああ、ありがたいはずの制度が仇となった。
「楽しみにしてるよ!」
肩をポン、と叩く優しい上司の顔が今日ばかりは悪魔に見えた。
②
出し物をする組み合わせの初顔合わせ。
ちゃんと時間を取るあたり、さすがは忘年会に命懸けの会社だ。
周りでは仲良さそうにあれやろうこれやろうと話し合う同僚の中、無言で座る僕と橋本。
ダンスをするって言うのが決まってるだけまだマシか。
「どうしよっか?」
口を開いた僕に対して、ぶっきらぼうに返す。
「好きな曲を一曲ずつ持ってきて、それぞれで踊りゃいんじゃない?お互い邪魔になんないし。」
ああああ、やっぱりこいつ無理ぃぃぃぃ。
入社式、研修。なぜかこいつとは一緒になる事が多かった。その度にこの仏頂面。ぶっきらぼう。上から目線。研修でおさらば、もう一緒になる事もないと思っていたのに。
「いんじゃないかな?それで」
目も合わせず僕が返した言葉を聞いた途端、橋本は立ち上がって外に出て行く。
「僕ら決まったんで先帰りまーす」
お先真っ暗だ。何気に楽しみだったはずの忘年会が、早く終わって欲しい苦行へと変化した。