卯内里奈2024年12月17日 17:12
 芝居が楽しい、と活動内容も拠点も変え、新たなスタートをきったのがちょうどコロナ禍の時期でした。

 何から始めたらいいのか分からないところから、少しずつワークショップなどの存在を知り、学ぶ過程であらゆる方と出会い、有難いことにいくつかの現場も立つことができました。これは本当に奇跡のようなことです。わかっていたつもりでも、想像の倍どころか100倍ほどの難易度。

技術を磨こうとすることは大前提土台にあるとして、オーディション情報をキャッチする環境を得る事も、一言でもセリフがある役を勝ち取ることも、その役の書類審査に応募する人数の多さも、圧倒されるばかり。最近、役者を志す人間は全国の大学生よりも多い、なんて言葉も聞きました。

 同じフリーランスでも、神戸で音楽活動していた頃は路上ライブをたくさんして名前を売って、自分でCDやグッズを作って販売して、ライブハウスを自分で押さえて単独ライブをしたり、知ってくださって応援してくださる方のおかげで、それで食えてました(そうなれるまで数年はもちろんかかりましたけど)。自発的に仕事につなげることが役者業よりは動きやすかったです、正直。

 でも。
 そんな泣き言ばかり言ってたって仕方がない。芝居がしたいと飛び込むと決めたのは自分だろ?でしか無いのです。嫌なら逃げればいい。苦しくて、帰り道歩きながら声を出して泣く日もあります。32歳にして。笑

 それでも、そんなことを含めやっぱり芝居が楽しいって思ってしまうし、映画館は自分にとってパワースポットのように感じるし、家でプロジェクターで見る映画も大好き、その世界でどっぷり生きたい、それしか無いんです。ダンスをしていた頃も狂ったように毎日踊ってたけど、それ以上にのめり込めるものに出会えた事が幸せなんです。
 
 そして、出会う人々。ファンだと言ってくれるRinana組(ファンの名称です)、関係者の方々、仲間、そして家族。応援してくださる人がいるパワーの強さは言葉で表しきれないです。
あとなんだかんだやっぱり、自分が自分のことを今のまま終わるわけがないと思えている部分もあります。終わらせてたまるか。そう思い、今回「クリエはなぜ死んだか」に向けて動き出しました。

 偉そうに書きましたが、それも自分が動いたからというよりはいいものを作品を作ろうと賛同してくれた雨宮監督、脚本の進藤さん、その他関わってくださっている方々のおかげです。本当に一人でできることなんて何も無いです。クラファンにご支援してくださった方々からのメッセージを読むだけでも涙が出ます。

 長々と書きましたが、何が伝えたいかというと応援してくださっている皆様への感謝と卯内の覚悟を伝えたかったのです。いいものを作れるよう、自分のこれまでの人生も振り返り、命削るように作品に落とし込みます。そうやって一つ一つに向き合い、自分のキャパシティを無理にでも広げていきたいのです。ヘアゴムだって、無理に引っ張ると戻ろうとはじめは必死に抵抗があるけど、伸ばそうとし続けたら伸びていく。(例え謎)
 
 本当に皆様、ありがとうございます!!!!
 映画「クリエはなぜ死んだか」クラウドファンディング終了まで、あと8日です!引き続き、応援のほどどうかよろしくお願いいたします。
 
クラファンページ

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