北村仁@UDトークン
2025年07月10日 02:57
『したいを“できた”に変える 北村仁式 幸福論』

第1章:「したい」の声を、聞こえなくさせたもの

〜誤魔化してきた自分との決別〜



「将来の夢って、ある?」

この質問が苦手だった。
本当は声優になりたかった。
アニメが好きで、声で命を吹き込むあの仕事に憧れていた。
でも僕は、そう答えなかった。

「うーん…なんか普通の仕事かな、まだわかんない」

って、誤魔化した。



理由は簡単。
馬鹿にされるのがわかってたからだ。

子どものころから、僕はちょっと“普通”じゃなかった。
意見を言えば煙たがられる。目立つと変な空気になる。
誰かが僕をいじれば、周りが笑う。
そういう空気の中で育ってきた。

「仁だから」
そんなフィルター越しに見られることが多かった。
だから僕は、自分の「したい」を口にするのが、怖かった。



◆ 居心地の悪い“普通”に、僕は耐えられなかった

僕は工業高校を出た。
周りはみんな、卒業と同時に就職。
安定した会社、正社員、ボーナス、福利厚生。

それが“正解”とされていた。

でも僕には、それがどうしても居心地が悪かった。
みんなの“普通”が、僕にとっては息苦しかった。

だから、僕はフリーターを選んだ。
いや、「したい」を選んだ。



◆ 誰に何を言われても、選んだ道だった

もちろん、誰にも理解されなかった。
「せっかく高校まで出たのに、なんで?」
「夢見てる場合じゃないよ」
「いつまでそんなことしてんの?」

それでも、心の中では決まっていた。
僕はダンスで生きていく、と。

そしてある日、「手話」と出会った。
聴こえない子たちと踊ったあの日、
「表現って、こんなに深くて強いんだ」と感じた。

僕はその瞬間、手話とダンスを組み合わせて生きていこうと決めた。



◆ それでも“無謀”って言われ続けた

手話ダンスを始めた時、
「ニッチすぎる」
「それってビジネスになるの?」
「見る人、いるの?」

と何度も言われた。

でも、もう慣れていた。
“理解されないものを選ぶ痛み”に。

そのあとも、
手話カフェを作る時に言われた「どうせ赤字になるよ」
ギネス世界記録に挑戦した時に言われた「で?意味あるの?」

そのすべてに対して、僕はもう揺れなかった。



◆ 本当はずっと、誤魔化したくなかった

あのとき、声優になりたいって言えなかった僕は、
“普通”に隠れて、本当の自分をずっと閉じ込めていた。

でも気づいた。
「したい」を誤魔化して生きることは、
誰かの価値観で、人生を消費していくことなんだと。

だから僕は、遠回りでも、不器用でも、
自分の「したい」に、正直に生きることを選んだ。



◆ 今、誤魔化してる君へ

君の中にも、
言いたかったのに飲み込んだ“したい”があるはずだ。

それは、馬鹿にされるかもしれない。
理解されないかもしれない。
でも、それでも、君だけが知ってる願いだ。

誤魔化さなくていい。
言い切れなくてもいい。
でも――

聞こえなくならないうちに、
その声を、拾ってあげてほしい

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