ルートインBCリーグ2022年08月07日 15:48
ルートインBCリーグ代表の村山です。
去る8月1日と3日、ルートインBCリーグのセカンドキャリアセミナーが行なわれました。
当日は12の企業や団体に参加頂き、選手達に企業説明をして頂きました。
2022年度より昨年までとの取り組みや体制を一新して臨んだセミナーです。事前に企業と選手に専用のweb上に登録してもらい、シーズン中から選手が企業の人事担当者とアクセス出来る様になり、且つ、選手自身の将来や就業に対して迷っている選手、不安を抱えている選手には専門のカウンセラーが相談にのりながら、選手達のキャリアデザインを拡げる取り組みを開始しました。
私達が選手のキャリアデザインに全力で取り組む理由は明確です。
選手の平均年齢は22.1歳。若くて覚悟を決めた選手達がNPBやMLBを目指して青春の全てをかけて全力で飛び込んで来ます。
高校3年生と大学4年生の野球部員がドラフト指名される確立はおおよそ0.03%、3,300人に1人という記事を読んだ事がありますが、過去を含めてルートインBCリーグに在籍する選手がNPBや MLBと契約出来る確率は4%、25人に1人。132倍に跳ね上がります。
しかし現実的に残酷な数字です。25人のうち24人はNPBへの道を諦めなければなりません。私達は選手をNPBに導く事は大変重要です。しかしもっと重要な事は24人の選手達に新しい夢や目標を待って貰う事だと思っています。それが若い選手を預かる私達の使命なのです。
またこの取り組みを地道に続けることが、より技術と能力の高い選手が集まり、NPBへの輩出数が大きく伸びる事になり、最終的にはリーグの価値を高める事が出来ると信じています。
セミナーの冒頭に、ある元選手の話をしました。
5年前の合同選手説明会での事。大きな会場の一番前の席で大きな身体を丸めて、私達や講師の方々の話を必死にメモを取る選手がいました。
私は彼の真剣な姿勢に感動して声をかけました。
“何故君は、そんなに真剣にメモを取っているの?”
“私が目標とする選手は大谷翔平選手です。大谷選手が今日ここにいたら、彼はどの様な姿勢でこのセミナーに臨むのかを考えました。きっと大谷選手は自分の知らない事を教えてくれる方々の話を真剣に聞いて、今日一日を有意義な時間にするべく全力で取り組むと思い、私も大谷選手に負けないように全力で取り組もうと決めてここに来ました”
彼の真剣な眼差しを見て、昨年秋の合同トライアウトでスピンのかかった美しいストレートを投げて富山球団に指名された高卒ルーキーと気付きました。彼は、NPBのホールドポイントでトップを快走する阪神タイガースの若きセットアッパー、湯浅京己でした。私はこの時、彼は将来、野球界もしくはビジネスの世界で立派な人間に成長するであろうと確信しました。
今からでも決して遅くはない。君達はその湯浅を越えて見せろとゲキを飛ばしました。選手達の背筋が伸びた様に感じました。
参加頂いた12の企業・団体は、様々な業種があります。建設、建築、不動産、道路メンテナンス、物流、流通、店舗メンテナンス、健康産業、HR、設備工事、IT、通信制大学等々。引退を考えている選手は勿論、現役を続ける意思の固い選手にとっても、日本経済がどのようなビジネスで成り立っているのかを学ぶ事ができる貴重な機会でした。私自身も人事担当者の話を聞いて改めて学ばせて頂きました。
今回の選手にアンケートを実施しました。シーズン前のアンケートでは今年で現役を引退する選手が30%でしたが、レギュラーシーズン残り1か月の段階で17%に減少していました。それに対して、現役続行を悩んでいる選手数が大幅に増加しました。毎年のことですが、多くの選手達がドラフト会議が終わった段階で決断しなければなりません。シーズン終了を控えた選手達が自身の将来に不安を抱えることなく、野球をやり切ってもらうために、更に内容を充実させていかなければなりません。
各ブースを回りましたが、担当者の話をメモを取りながら真剣に聞く選手が数多くいました。その中に、今年のドラフト候補でスカウトから頻繁に名前のでる俊足・巧打の選手や、毎年ドラフト候補に名前が挙がりながら指名漏れが続いて、今年が最後の挑戦と決めて取り組んでいる選手もいました。
彼らの真剣な眼差しを見て、昨年末、NPBを自由契約になったあるBCリーグ出身選手が、担当のコーチからかけられた言葉を思い出しました。
”君の〇年間の絶え間ない努力を見てきた。努力は必ず報われるという言葉は間違いだが、努力は必ず(なんらかの形で)報われる”
これからシーズンは佳境を迎えます。私は選手達の活躍を目に焼き付けると共に、選手のキャリアデザインについての取り組みを強化して参ります。
去る8月1日と3日、ルートインBCリーグのセカンドキャリアセミナーが行なわれました。
当日は12の企業や団体に参加頂き、選手達に企業説明をして頂きました。
2022年度より昨年までとの取り組みや体制を一新して臨んだセミナーです。事前に企業と選手に専用のweb上に登録してもらい、シーズン中から選手が企業の人事担当者とアクセス出来る様になり、且つ、選手自身の将来や就業に対して迷っている選手、不安を抱えている選手には専門のカウンセラーが相談にのりながら、選手達のキャリアデザインを拡げる取り組みを開始しました。
私達が選手のキャリアデザインに全力で取り組む理由は明確です。
選手の平均年齢は22.1歳。若くて覚悟を決めた選手達がNPBやMLBを目指して青春の全てをかけて全力で飛び込んで来ます。
高校3年生と大学4年生の野球部員がドラフト指名される確立はおおよそ0.03%、3,300人に1人という記事を読んだ事がありますが、過去を含めてルートインBCリーグに在籍する選手がNPBや MLBと契約出来る確率は4%、25人に1人。132倍に跳ね上がります。
しかし現実的に残酷な数字です。25人のうち24人はNPBへの道を諦めなければなりません。私達は選手をNPBに導く事は大変重要です。しかしもっと重要な事は24人の選手達に新しい夢や目標を待って貰う事だと思っています。それが若い選手を預かる私達の使命なのです。
またこの取り組みを地道に続けることが、より技術と能力の高い選手が集まり、NPBへの輩出数が大きく伸びる事になり、最終的にはリーグの価値を高める事が出来ると信じています。
セミナーの冒頭に、ある元選手の話をしました。
5年前の合同選手説明会での事。大きな会場の一番前の席で大きな身体を丸めて、私達や講師の方々の話を必死にメモを取る選手がいました。
私は彼の真剣な姿勢に感動して声をかけました。
“何故君は、そんなに真剣にメモを取っているの?”
“私が目標とする選手は大谷翔平選手です。大谷選手が今日ここにいたら、彼はどの様な姿勢でこのセミナーに臨むのかを考えました。きっと大谷選手は自分の知らない事を教えてくれる方々の話を真剣に聞いて、今日一日を有意義な時間にするべく全力で取り組むと思い、私も大谷選手に負けないように全力で取り組もうと決めてここに来ました”
彼の真剣な眼差しを見て、昨年秋の合同トライアウトでスピンのかかった美しいストレートを投げて富山球団に指名された高卒ルーキーと気付きました。彼は、NPBのホールドポイントでトップを快走する阪神タイガースの若きセットアッパー、湯浅京己でした。私はこの時、彼は将来、野球界もしくはビジネスの世界で立派な人間に成長するであろうと確信しました。
今からでも決して遅くはない。君達はその湯浅を越えて見せろとゲキを飛ばしました。選手達の背筋が伸びた様に感じました。
参加頂いた12の企業・団体は、様々な業種があります。建設、建築、不動産、道路メンテナンス、物流、流通、店舗メンテナンス、健康産業、HR、設備工事、IT、通信制大学等々。引退を考えている選手は勿論、現役を続ける意思の固い選手にとっても、日本経済がどのようなビジネスで成り立っているのかを学ぶ事ができる貴重な機会でした。私自身も人事担当者の話を聞いて改めて学ばせて頂きました。
今回の選手にアンケートを実施しました。シーズン前のアンケートでは今年で現役を引退する選手が30%でしたが、レギュラーシーズン残り1か月の段階で17%に減少していました。それに対して、現役続行を悩んでいる選手数が大幅に増加しました。毎年のことですが、多くの選手達がドラフト会議が終わった段階で決断しなければなりません。シーズン終了を控えた選手達が自身の将来に不安を抱えることなく、野球をやり切ってもらうために、更に内容を充実させていかなければなりません。
各ブースを回りましたが、担当者の話をメモを取りながら真剣に聞く選手が数多くいました。その中に、今年のドラフト候補でスカウトから頻繁に名前のでる俊足・巧打の選手や、毎年ドラフト候補に名前が挙がりながら指名漏れが続いて、今年が最後の挑戦と決めて取り組んでいる選手もいました。
彼らの真剣な眼差しを見て、昨年末、NPBを自由契約になったあるBCリーグ出身選手が、担当のコーチからかけられた言葉を思い出しました。
”君の〇年間の絶え間ない努力を見てきた。努力は必ず報われるという言葉は間違いだが、努力は必ず(なんらかの形で)報われる”
これからシーズンは佳境を迎えます。私は選手達の活躍を目に焼き付けると共に、選手のキャリアデザインについての取り組みを強化して参ります。